豪華絢爛な 冬の星座を 楽しみましょう

冬の夜空を楽しみましょう!

今は星空を見るのに一番良い時期なんです。

冬の星空 (写真:著者撮影)


どんな点が良いかと言うと、

1つ目としては、水蒸気がなく乾燥しているので大気の透過率が高く星空が綺麗に見えるのです。但し寒いですが!

2つ目としては、夕方早く暗くなり夜が長いと言う事です。夜が長いと言うことは、星空を見るのには良い時期であると言うことです。

3つ目は、豪華絢爛な冬の星座を見ることが出来ると言う事です。夜空には21個の一等星がありますが、山梨では15個ぐらい見ることができます。なぜ位と言っているかというと、1個ギリギリで見える場所と見えない場所があるので、見える場所は16個となります。

春には3個、夏には4個、秋には1個、冬にはナント7個の一等星を見ることができます。ですから、冬の夜空は迫力があるわけです。その一等星とはシリウス・プロキオン・ポルックス・カペラ・アルデバラン・リゲル・ベテルギウスの7個です。

冬の星空 (写真:著者撮影)


参考までに夜空の一等星21個のうちの、明るい星ベスト10は、

1,シリウス(おおいぬ座)

2,カノープス(りゅうこつ座)

3,リギル・ケンタウルス(ケンタウルス座)

4,アークトゥルス(うしかい座) 

5,ベガ(こと座)

6,カペラ(ぎょしゃ座) 

7,リゲル(オリオン座)

8,プロキオン(こいぬ座)

9,ベテルギウス(オリオン座)

10,アケルナル(エリダヌス座)

一等星ベスト10の7個が山梨で見え、5個が冬の星座です。

冬のダイヤモンドを楽しんで!

冬のダイヤモンドは一等星6個ですから、街中でも十分に楽しむことができます。

冬のダイヤモンドを探すのには、最初にオリオン座を見つけて下さい!
オリオン座の真ん中にあります三ツ星の流れに沿って左側を見ると、オリオン座の左下の方に夜空で一番明るい、おおいぬ座のシリウスがありますので、そのシリウスから夜空いっぱいに丸い円を書くようなつもりで6個の一等星が並んでいます。

冬のダイヤモンド (資料作成:著者)



シリウスから、こいぬ座プロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、そしてオリオン座のリゲルです。

星空サーフィンを楽しむように星を追っかけながら、シリウス・プロキオン・ポルックス・カペラ・アルデバラン・リゲルと何回かやっているうちに星の名前を覚えてしまいます。

夜空に向って両手を広げると、その中に冬のダイヤモンドは入ってしまいます。
近いように見えますが、この冬のダイヤモンド、同時に韓国・北朝鮮・モンゴル・中国・台湾・フィリピンなどの皆さんが同時に見ているのです。こう言うことって、月とか星しかないですよね。

冬の大三角

シリウス・プロキオンまでは一緒で、次に右横の赤く明るい一等星ベテルギウスとすると
これが冬の大三角です。

冬の大三角 (資料作成:著者)



この冬の大三角の中に星座があります。いっかくじゅう座ユニコーンです。暗い星ばかりなので街中では無理ですが、冬の大三角の中にはベテルギウスの方を向いた、いっかくじゅう座しかないので探しやすいですが、なんせ暗い星ですから難しい。

山梨市では牧丘方面、甲州市では玉宮とか大和方面、甲府ではあたご山などで見えるかもしれません。勿論、八ヶ岳方面なら完璧見えます。

宵の明星・金星

今、日の入り後の西の空を見ると、明るい一番星が輝いています、宵の明星・金星です。

コンパクトカメラの望遠機能を使って金星を撮ると、上半分以上欠けた月のような金星が写るかもしれません。挑戦してみて下さい!双眼鏡でも見えるかもしれません。

金星は1年7ヶ月の周期で満ちかけするのです。

金星以外の惑星としては、
今、夜空の上の方に明るい木星と少し赤っぽい火星がみえます。これも併せて楽しんで下さい。

カノープス

続いては、夜空の一等星の中でシリウスの次に明るいカノープスについてです。

日本でカノープスが見える北の限界、つまり北限は福島県北部、北緯37.9度です。
それ以上、北では地平線より上がって来ないので見る事はできません。

カノープス (写真:著者撮影)



山梨は周りが山なので、高台に行かないと見えません。

私が見たのは、山梨市の牧丘町の高い地域でした。おとめ高原なんかだと見えると思います。

中国ではカノープスのことを南極老人星と言っており、見ると長生き出来ると言われています。
山梨でも中々見ることができません。一番高い位置に来るのが2月なんです。
その時に山梨の高い場所から南の空を見ると、短時間ギリギリ見えます。

2月の今頃ですと、7時半ごろから上がって来て、多分8時半ごろが見ごろで、9時ごろ沈んでいく感じです。
私が見た時には、事前にカノープスが高くなる時間を調べておき、その時間に高い場所から見たところ、富士山の右下に明るい星が現れました、感動しました!
ぜひ皆さんもカノープスさがし、挑戦してみて下さい!

私が赴任していた、南米チリでは毎晩のように高い位置に見えていたカノープスですが、北半球の日本では中々見る事の出来ない星って、不思議ですね。

冬の星空 (写真:著者撮影)



それから、子どもだけでは山の中や暗い場所には入らないように注意して下さい。

ぜひ時間をみつけて、星や月など夜空をたくさん楽しんで下さい。

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