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11月, 2022の投稿を表示しています

今日はエフエム甲府に出演「ISSなどでの約50年間の実験や研究を終え、満を持して月を目指す日米欧など!」

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ISS等での約50年間の実験や研究を終え、満を持して月を目指す日米欧など! 今日はエフエム甲府に出演しました。ラジオ番組でのお話しの内容は「ISSなどでの約50年間の実験や研究を終え、満を持して月を目指す日米欧など!」でした。 月面を目指す宇宙飛行士 写真提供:NASA ラジオ番組でリスナーの皆さんにお話しした内容 人類が宇宙進出した輝かしい時代と言うと、1981年から30年間のスペースシャトル、2000年から滞在がスタートし2030年まで予定していますので、30年間運用を続ける国際宇宙ステーション。 スペースシャトル・リフトオフ 写真提供:NASA これらのプロジェクトを含む約50年間の地球の周りを回る有人の宇宙活動で多くの実験や研究経験を得て、これからは満を持して月を目指す事になります。 国際宇宙ステーション 写真提供:NASA 月を目指すプロジェクト「アルテミス計画」は今年スタートしました。 アルテミスⅠと言う無人の宇宙船で月に行くミッションで、いま月に行ってます。 予定では12月11日に地球に帰ってきます。 アルテミスⅠ 写真提供:NASA アルテミスⅡは、2024年で4人の宇宙飛行士が、月を回って帰ってくる有人の月周回ミッションです。 アルテミスⅢは、2025年で、男女の宇宙飛行士が月面に降りるミッションです。 では、ここで質問です。 地球近郊宇宙や月や火星などへの、人類の宇宙進出が、なぜ加速するようになったのでしょうか? 満月 写真撮影:著者 回答は次の通りです。 月の極に氷がある ヘリウム3等の貴重資源 地球近郊宇宙での研究で人類の宇宙長期滞在が可能 深宇宙に進出する為の訓練場所 各国の民間の会社が加わったこと 科学技術の進歩 昨年、宇宙旅行をスタートし成功したこと その他 それらの条件が合わさって 地球近郊宇宙に世界の多くの会社が進出します。 地球の周りの地球近郊宇宙は民間の会社が近未来型の宇宙ステーションを、早ければ2025年に完成。 遅くても2028年までに完成し約2年間以上は国際宇宙ステーションと併行して運用します。 近未来型宇宙ステーションOrbital Reef 写真提供:blue origin 米アマゾン創業者・ジェフ・ベゾスさんのブルーオリジン社などが建設予定で、この近未来型宇宙ステーションには日本の三菱重工が共同開発します。 月面には

アルテミスⅠのSLSロケット打ち上げに成功!

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アルテミスⅠのSLSロケット、オリオン宇宙船を乗せ打ち上げに成功! アルテミスⅠの超大型SLSロケットが、米東部標準時2022年11月16日1時47分(日本時間:同日15時47分)にオリオン宇宙船を乗せケネディ宇宙センターの発射施設39Bから打ち上げられ成功した。 超大型SLSロケットのリフトオフ 写真提供:NASA エンジントラブル・燃料漏れ・それから2度のハリケーン上陸のためと言う計4回の延期を経て、NASAの超大型SLSロケット「スペース・ローンチ・システム」とカプセル型のマネキンを乗せたオリオン宇宙船が、スペースシャトルやアポロ宇宙船がリフトオフした発射台から打ち上げられた。 SLSロケットのリフトオフ 写真提供:NASA そのオリオン宇宙船には、月や暗黒の宇宙そして地球などを撮影するためのカメラ16台が搭載されており、さっそく光学ナビゲーションカメラを使い地球の白黒写真を撮りました。 オリオン宇宙船が撮影した地球 写真提供:JSC アルテミスⅠのミッション期間は25日11時間36分の予定、26日目の12月11日に地球へ帰還、太平洋に着水予定。 アルテミスⅠは、これから始まる月や火星それから先の深宇宙へ人類の活動領域を進めるための第一歩で大変に重要なミッションです。 無事ミッションが成功することを、お祈りいたします。頑張れオリオン宇宙船(^^♪! <アルテミスⅠ関連投稿> 月面を目指すアルテミス計画スタート、着陸場所候補決定! 月を目指すアルテミスⅠ、9月28日打上げ! 日本の小型探査機「おもてなし」と「エクレウス」、アルテミスⅠで宇宙船オリオンと一緒に打上げ! アルテミスⅠ、ハリケーンが近づいているために9月28日打上げ延期! 私の宇宙テレビ番組「アルテミス」制作中! アルテミスⅠ打ち上げはハリケーン上陸のために11月16日に延期! 次回の投稿もお楽しみに!

アルテミスⅠ打ち上げはハリケーン上陸のために11月16日に延期!

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  今回で4回目の延期となったアルテミスⅠ NASAは、米東部標準時で11月16日(水)の午前1時4分(日本時間11月16日15時4分)にアルテミスⅠの打ち上げを行うと発表した。これで4回目の延期となった。 オリオン宇宙船を乗せたSLSロケット 写真提供:NASA 最初は8月29日でエンジントラブルによって延期。 続いて9月3日は燃料漏れによって延期。 9月27日はハリケーン「イアン」上陸によって3回目の延期。 11月14日もハリケーン「ニコル」上陸によって4回目の延期となった。  アルテミス計画にとって大切なスタートミッションなので、何回延期してもよいので慎重に進めて頂きたい。しかも、3回4回の延期理由はハリケーンによるもの。 オリオン宇宙船 写真提供:NASA 今回の11月16日の打ち上げ準備は順調に進んでいるそうです。打ち上げカウントダウンは、米東部標準時間で11月14日月曜日の午前1時24分に始まります。

4000年に一度、皆既月食と天王星食を楽しみました!

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  皆既月食と天王星食は最高の天気に恵まれました 2022年11月8日の日本全体が良い天気に恵まれ86分間の皆既月食とその後の天王星食を楽しむことが出来ました。部分月食まで入れると、なんと3時間40分の大天体ショー。 当日午後5時半ごろには東の山の上から11月の満月ビーバームーンが出てきました。 ビーバームーン 撮影:著者 部分食スタート 午後6時10分頃には部分食がスタートしました。 部分食 撮影:著者 6時45分ごろには半分ほど欠けてきました。 半分ほど欠けた満月 撮影:著者 7時には、ここまで欠けました。 7時ごろ 撮影:著者 皆既食スタート 7時16分ごろから皆既食となりました。 皆既食のスタート 撮影:著者 7時半頃の皆既食、左下の青い点は天王星です。 月と天王星 撮影:著者 8時ごろ最大食となりました。 最大食 撮影:著者 8時半ごろの月と天王星。 月と天王星 撮影:著者 天王星食スタート 8時40分ごろ皆既食が終わり、天王星食がスタート。 天王星食スタート間近 撮影:著者 9時ごろは再び部分食となり天王星食となる。 部分食と天王星食 撮影:著者 9時10分の部分食。 部分食 撮影:著者 天王星食終わり 9時半ごろ、月の陰から天王星が出てきた。 天王星出現 撮影:著者 9時40分ごろの月と天王星。 出現後10分ていど経過した天王星 撮影:著者 皆既月食と天王星食の動画もお楽しみ下さい! 442年ぶりと言う皆既月食と惑星食、さらに4000年に一度と言う皆既月食と天皇星食を動画でも撮影してみました。暗い映像となってしまいましたが、2分半の映像です見て下さい。 次回の投稿もお楽しみに!

2022年11月8日は皆既月食、次回の地球の皆既月食(含:日本)は2025年!

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今回の地球上の皆既月食は東・南アジア、豪州、太平洋地域、北米など 2022年11月8日の地球上での皆既月食は欧州・アフリカ・中東・西アジアなどを除く太平洋地域を中心に東アジア・北米・北極圏などで楽しむことができます。 皆既月食を楽しめる地域と、残念ながら今回は見ることが出来ない地域を表した地図です。日本語の地図と、海外の皆さん向けに英語版も加えました。 資料提供:NAOJ 資料提供:NASA 日本を除く東アジアの一部やインド・インドネシア・フィリピンなど、それから豪州などでは月食が始まっている状態、つまり欠けている状態で月が出てくる月出帯食(げっしゅつたいしょく)です。 月食の仕組み 資料提供:NAOJ それからアメリカ・カナダの一部やメキシコと南米などでは、月食の途中の状態、つまり欠けている状態で月が沈んで行く月入帯食 (げつにゅうたいしょく)です。 もし全世界が天気に恵まれた場合(^^♪、今回の月食は地球上で約27億人が楽しめると言われています。 月出帯食と月入帯食 資料提供:NAOJ こちらは日本の場合の皆既月食を楽しむ時間帯資料です。 月食の予定スケジュール 資料提供:NAOJ 次は私が昨年撮影した月食の写真です。 昨年の月食中の写真 撮影:著者 次は今回の皆既月食・経過資料です。 資料提供:SockPuppetForTomruen 次は最大食の時に月からの地球の見え方です。 月食時の月から見た地球 写真提供:SockPuppetForTomruen 地球上の次回の皆既月食は3年後の2025年! 今回の後に地球上で月食が見られるのは2023年5月5日の部分月食、皆既月食は約2年半後の2025年3月14日。 日本国内では、2025年3月14日の月食は一部の地域で部分月食が見える程度。 日本全国で皆既月食が楽しめるのは約3年後の2025年9月8日なので、お天気に恵まれたら、今回は是非楽しみましょう。 昨年の月食写真 撮影:著者 次回の投稿もお楽しみに!

太陽に隠れていた地球衝突の可能性のある「惑星キラー」を発見!

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  太陽の光で見えなかった「惑星キラー」小惑星を発見! 2022年1月13日に「惑星キラー」2022 AP7が南米チリのセロ・トロロ・汎米天文台(Cerro Tololo Inter-American Observatory、CTIO, IAU code 807)でカーネギー科学研究所の地球・惑星科学研究室の天文学者スコット・S・シェパード氏によって発見された。 セロ・トロロ・汎米天文台 写真提供:Wikipedia 2022 AP7はCTIOのダークエネルギーカメラを使って発見、直径は約1.5㎞で、過去8年間に発見された危険な小惑星では最大の大きさ。 2022 AP7は、いつの日か地球に衝突する可能性のある「惑星キラー」小惑星です。もし地球に衝突するような事があれば数大陸に影響を与えると言われています。 では何故そんなに大きな小惑星が今まで発見出来なかったかと言うと、地球より内側を回っていたからです。太陽側のために強烈な太陽の光が邪魔になって観測できないのです。ジェームズウェブ宇宙望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡や地上からの望遠鏡でも太陽の光が強すぎて耐えられないのです。 小惑星の形と大きさ 写真提供:NASA, ESA, STScI 2022 AP7よりずっと小さいですが、2013年にロシア・チェリャビンスク市の上空で爆発した20ⅿほどの小惑星も太陽の方向から来たので直前まで分からなかったのです。 太陽の光で見えてない地球の内側の軌道を回っている、キロメートルクラスの「惑星キラー」小惑星は、まだあると予想されます。 小惑星帯 資料提供:NASA 地球の内側と外側の軌道を回っている小惑星で発見されたものは約80万個、未発見のものは数十万個と言われています。 この中から、今すぐに地球に衝突するような小惑星はありませんが、将来地球に向かって来るものは必ずあります。また太陽の光に隠れている小惑星もあります。           NASAのDARTミッション 写真提供:NASA ですので、世界の科学者やエンジニアの皆さんは小惑星からの地球への災害を防ごうと努力に明け暮れているのです。 米NASAの探査機DARTが2022年9月27日に地球から1100万km離れた直径160mの小惑星ディモーフォスに見事に命中させ軌道変更ミッションを成功させました。 これが世界初の地球防衛ミッショ