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10月, 2021の投稿を表示しています

月の出入りについての基本的なこと

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月の出入りについて 私は今から20年以上前から、地域の子ども達や勤務先従業員の子ども達などに宇宙の話しをしていました。  内容は実際にエンジニアとして携わった人工衛星や宇宙船・天体望遠鏡などを扱うこともありましたが、月や星などの天文がらみの内容もありました。 そんな中から今回は「月の出入り」について、どんな説明方法をしていたかご紹介します。特に質問などが多かったのは上弦の月と下弦の月の見分け方などでした。 次は実際に私が子ども達にお話しするときに使っていた図です。 月の出入りを説明する時に使っていた図 作成:著者 まず新月ですが、朝・東の山や海から上がってきて、昼・頭上にあらわれる、そして夕方・西の山や海に沈んで行く。つまり太陽と同じ出入りなので見ることができません。 続いて上弦の月ですが、新月の次なので新月が朝でしたので、朝・昼・夕方・夜と言うように変わっていきます。ですので、今度は昼に東の空から上がってきて、夕方・頭上にあらわれ、そして夜に西の山に沈みます。 そして満月ですが、誰もが知っている通り夕方・東の空から出てきます。夜に頭上にあらわれ、朝・西の山や海に沈みます。 昨年の中秋の名月 撮影:著者 最後は下弦の月ですが、満月の次なので真夜中に東の空から上がってきます。朝方・ 頭上にあらわれ、昼に西の空に沈みます。 と言うことで、見ることのできない新月は東の空には朝出てきます。そして順番に東の空から出てくることになるので、子ども達にこの点を上手く教えて頂ければと思います。 東の空に朝は新月、昼は右側が見える半月の上弦の月、夕方は満月、真夜中は左側が見える半月の下弦の月と言った具合です。 頭上で覚えるのも良いと思います。昼・頭上は見ることのできない新月、夕方・頭上に見えるのは上弦の月、夜中に頭上に見える満月、朝・頭上に見える下弦の月です。 月の形は、新月・上弦・満月・下弦・新月と回して行きます。見える場所については、朝・昼・夕方・真夜中・朝というように回して行きます。 上弦の月と下弦の月の見分け方 作成:著者 私が撮影した上弦の月、満月、下弦の月を見て下さい 最初は上弦の月です。昨年・家の前で撮影しました。 上弦の月 撮影:著者 続いては満月です。 満月 撮影:著者 最後は下弦の月です。 下弦の月 撮影:著者 月の出入りについての基本的なことでした。 次回の投稿も

美しい満月を見ていると、なぜか心躍りワクワクしてくる

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  美しい満月を見ていると、なぜか心が躍りワクワクする 美しい満月 撮影:著者 月を見ていると、色々な感情が湧き出てくる! 私は国内外への出張や赴任が多く、そんな時に満月をみるとプロジェクト立ち上げが上手くいってない時でもワクワクして勇気をもらったり元気になることが多かったです。 月見をしていると色々な感情、例えば幸せな気分になったり、ワクワクして夢がふくらんできたり、寂しくなったり、悲しくなったり、ノスタルジックな気分になったりもします。 でも、月をみて怒ったりとか、嫌な気分になる人はいないと思います。 それは何故でしょうか。 満月の出 撮影:著者 小さな頃から見ているので、何か安心感のようなものがあるのかもしれません。 特に美しい満月はワクワクして心躍る気分になります。オオカミでもあるまいし不思議ですね。 私が好きな満月の姿は、山の頂から出てくる月の出姿です。是非とも、おすすめです見て下さい。 また南天に輝く満月も素敵です、更に明け方に西の山に沈んで行く何か良い感じがします。 西の山に沈んでいく月 撮影:著者 それから、満月と音楽は凄く合います。ですから、私は好んでBGMをつけてユーチューブに投稿しています。 満月に合う音楽は、勿論ピアノ・それからギター中心のカントリーソングなども良いです。 撮影:著者 季節ごとの満月もそれぞれ味わい深いものがあります。 見やすく美しいということでは、秋の中秋の名月です。家の中からでも丁度良い場所に見えます。 角度的には見やすいのですが、春は霧や靄などに包まれてかすんで見える「おぼろ月」とか黄砂などで見にくいですが、それはそれでベールがかかったような神秘的な感じが良いものです。 夏や冬は家の窓越しには高かったり低かったりで見にくい角度となります。外に出ると冬は寒かったり、夏は暑かったり虫が多かったりでゆっくりと楽しむ状況ではありません。 やはり、昔から言われているように秋の真ん中である中秋の名月が一番の月見季節と言うことですね。 月を見て湧き出る感情は、勿論その時の気分が大きく関わっている事は確かでしょう。 でも満月の場合は、どんな状況でもワクワクとパワーが伝わってくるような気持ちになります。とにかく元気をもらえます。 それから、地球と月の距離は平均は38万kmです。36万km以内で一番近づいた時の満月をスーパームーンと言います

壮大な宇宙への誘い(^^♪!

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 限りなく広がる宇宙、ぜひ体感してください! 宇宙は大変に広いと言うことは、誰でも知っています。 私は山梨県内の小中高生を中心に宇宙講演会を数百回開催しました。私は講演会の最初に当日の子ども達の宇宙に対する知識確認とレベル合わせを行うために次のような質問をする事があります。 その質問とは「宇宙の広さを知っていますか?」です。 宇宙の大きさ 勿論、全員広いんだと言うことは分かっています。回答も多種多様で面白いです。「月や太陽より、ず~っと広い!」と言う小学生から「138億光年さきまで!」と言う高校生まで色々です。 その回答のようすをみて、宇宙の広さを児童生徒全員に分かってもらえるように分かりやすくゆっくりと丁寧にお話しします。 太陽系 勿論、全ての児童生徒に分かってもらいたいためですから、専門用語はいっさい使いません。もし専門用語を使う場合、例えば「光年」を使う場合「この世の中で一番早いのは光の速度です。どのくらい早いかと言うと、カチッと言う1秒の間に地球を7回り半する猛スピードです。この猛スピードで1年間宇宙に向かって行く距離を1光年と言います。」ってな感じで、その都度ていねいに話していきます。 この講演会スタートの宇宙の広さについて、ゆっくり丁寧に話すと、当日のメインの宇宙の話への児童生徒の皆さんの「食いつき方」が半端ない凄いことになります。 宇宙の広さを話さないで「国際宇宙ステーションに荷物を届ける日本の宇宙船”こうのとり”」や「ハワイに建設した日本の”すばる望遠鏡”」とか「日本のGPS衛星”みちびき”」さらには「火星探査」「アルマ電波望遠鏡」などに直接入った場合とでは児童生徒の理解度が雲泥の差です。 南米チリのアタカマ高地5000m 写真:著者 理解度は受講態度や途中での質問内容、また後日学校から届く児童生徒の感想文などで分かります。 私の宇宙講演会は話すことが目的ではありません。できれば多くの子ども達に分かってもらい、宇宙を身近に感じるような大人になって欲しいと言う願いからです。そしてエンジニアとして半世紀にわたって関わってきた宇宙を子ども達に好きになって欲しいからです。 宇宙の広さを体感できると言うか、味わって頂ける動画を作りました! 今までお話ししたような事から、宇宙の広さを分かりやすく体感できたり味わって頂ける動画をユーチューブに投稿し、講演会を開催で

細い月を見ているとノスタルジックな気分になることが多い

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細い月を見ていると故郷を思い出すことが多かった 月を見ていると、色々な感情が湧き出てくる! 細い月と地球照 撮影:著者 私は国内外への出張や赴任が多く、そんな時に細い月をみると故郷・山梨の事や家族や友達を思い出すことが多かった。 色々な感情、例えば幸せな気分になったり、ワクワクして夢がふくらんできたり、寂しくなったり、悲しくなったり、ノスタルジックな気分になったりもします。 でも、月をみて怒ったりとか、嫌な気分になる人はいないと思います。 それは何故でしょうか。 小さな頃から見ているので、何か安心感のようなものがあるのかもしれません。 月と地球照と金星 撮影:著者 また、夕方見る月・9時頃みる月・深夜の月・早朝の月、それから明るくなってから見える月も、また変わった感情となります。 それから、月と音楽は凄く合います。ですから、私は好んでBGMをつけてユーチューブに投稿しています。 月に合う音楽は、勿論ピアノ・それからギター中心のカントリーソング、さらにトランペットなども良いです。 さらにユーチューブへの投稿が終わると、飲み物を頂きながら楽しみますが、その時々で飲み物が違います。 山の上の月と金星 撮影:著者 月を見て湧き出る感情は、勿論その時の気分が大きく関わっている事は確かでしょう。それにプラスして月の形や、その月風景・例えば雲一つない星空に浮かぶ月や雲間から顔を出す月、あるいは嵐のような激しい雲の流れから顔をだす月など状況に影響することでしょう。 細い月映像と素敵な音楽をお楽しみ下さい! 今回は細い月映像に素敵な音楽をつけましたので、是非とも視聴してみて下さい。 最初は「眉月 まゆづき eyebrow」です。私のユーチューブで数少ない視聴回数1万回以上のものです。ギターと笛の音がとても良い感じで映像とマッチしている私の気に入りの投稿です。飲み物はコーヒーですかね。 二番目は「Nocturne 夜想曲」、ピアノの音は勿論ですが、赤い細い月が沈んでいくようすが素晴らしいと自画自賛しています。ぜひ、視聴して出来ればご感想をお願い致します。飲み物はオレンジジュースでしょうか。 三番目は「spoon スプーンのような月」、細い月のものとしては珍しく未来の希望のような感情が湧き出た時で、少しワクワク感もありました。飲み物は紅茶ですね。 四番目は「Lone Harvest 一人

地元中学校でPTA会長を務めた時の入学式と卒業式での挨拶文紹介

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  大変ではあったが、 得るものが多かった地元中学校でのPTA活動 私は山梨県甲州市塩山駅から東京や神奈川に長距離通勤していた宇宙エンジニアです。 私は現役のエンジニアの時に3年間、地元中学校のPTA本部役員として、1年目は監査、翌年・副会長となり3年目の丸一年間・PTA会長職を務めさせて頂きました。 年間行事ごとにPTA会長として挨拶 写真:著者 ひかり輝いている子供達に一年を通して事あるごとにPTA会長としてメッセージを送り続けました。 4月の入学式と、3月の卒業式での挨拶文を紹介 4月の入学式と3月の卒業式での子供達へのメッセージを紹介させて頂きます。 地元中学校での3年間のPTA活動はより多くの学ぶ機会を与えてくれました。 入学式での挨拶 <入学式> 前略・・・。 「夢と希望」いっぱいの新入生のみなさん、入学おめでとうございます。 皆さんは今日から中学生となりました。 君たちのお父さんお母さんの仕事は働くことですね。 会社で働いたり、家庭の中で働いたり、お店で働いたり、人によって働く場所はそれぞれ違いますが働くのが仕事です。 では君たちの仕事はなんでしょう? 君たちの仕事は勉強することです。君たちは学校で勉強が出来ます。その上、君たちがやろうとさえすれば家に帰っても、いつでもどこでも勉強が出来ます。なんと勉強し放題です。 こんな贅沢が出来るのは長い人生の中でほんの一瞬の事です。学生の間だけできる特権です。とても大切な時なのにたいていの人は大人になってから「ああもっと勉強しておけば良かった」と後悔するのです。何をかくそう私もそうでした。多分君たちのお父さんお母さんの中にも私と同じ思いをした人が沢山おられると思います。 私が皆さんの年のころは、まだまだ生活が貧しくて、子供達に十分な勉強をさせてあげることが出来ない家庭が沢山ありました。私も私の友達も多くの子供たちが通学前に新聞配達をしたり、牛乳配達をして家計の手助けをしていました。 アルバイトをして自分の小遣いにするのではありません。アルバイトをして親の手助けをしていたのです。 そんな頃から比べたら、今の皆さんは本当に幸せですよね。勉強をしようとさえすれば、いつでも出来る環境に君たちはいるのですから。 では、一生懸命勉強するとどんな良い事があるのでしょう。私は私の体験上のお話しか出来ませんが、一生懸命勉強すると、

アンデスの人気者ビクーニャ

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アンデスの人気者ビクーニャ 今回は南米アンデス山脈の高地にいる人気者 ビクーニャ の話題です。 南米アンデス地方にはラクダ科の動物が多いです。例えば、ビクーニャ以外ではアルパカ・グアナコ・リャマなどです。 私が赴任していたアタカマ砂漠の高地では、ほとんどがビクーニャでした。でも、5千mのアルマ電波望遠鏡建設地である高地に行く途中、約2年間で数回程度ですが、白いアルパカとリャマに出会いました。 それでは可愛いビクーニャの写真をお楽しみ下さい。 4000m付近にいたビクーニャ家族 写真撮影:著者 4000m付近にいたビクーニャ 写真撮影:著者 ビクーニャは日本にはいませんがチリのアンデス地方にはたくさんいるラクダの仲間です。でも見た目はラクダというよりシカに似ています。 アンデスの住民にとってビクーニャなどは肉・皮・毛皮などが貴重なもので、一時は1000頭ほどまで減ってしましました。 現在では保護活動によって約30000頭まで増えています。チリ北部のアタカマ高地3,700m~4,800mに生息しています。 4000m付近にいたビクーニャ家族 写真撮影:著者 4000m付近にいたビクーニャ 写真撮影:著者 このようにビクーニャが道路に出てくることもあります。 こんな時は、過ぎ去るまでのんびりと待っています。 またビクーニャは、野生でしかも警戒心が大変に強いので人に は近づいてきません。 4000m付近にいたビクーニャ家族 写真撮影:著者 ビクーニャの動画も撮りました、楽しんで下さい 折角なので動画も見たいと思うでしょう! 私が撮影した10頭のビクーニャの大家族映像です。4000mのアンデス高地の風音も併せてお楽しみ下さい。 ビクーニャの映像は、どうでしたか? 写真を見ただけでもビクーニャのファンになった方もいるのではないでしょうか。 次回の投稿もお楽しみに!

「車窓からの月」

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「車窓からの月」  夜遅く、電車の窓側の席に座る。  鏡の様に車内が明るく写った窓の向こうに、やさしく光る月が目に入る。 車窓からの月 撮影:著者  静まり返った車内に月だけが妙にやさしく語りかけてくる。  しばらくすると、それまで静かだった月が電車との位置関係で前や後ろ、そして高くなったり低くなったり、忙しく位置を変えてくる、時には南の空に止まってまんまる笑顔を見せたり・・・。と思うと突然!猛スピードで電車を追い掛けてくる。 車窓からの月 撮影:著者  どんどんどんどん早くなり雲の間を走り抜け空をかけあがって急に止まる。 撮影:著者  心配して見つめると、「一緒に遊ぼうよ」とでも言っているかの様に電車の影に出たり入ったり、山を滑り台のように滑ってみせたり、お隣の木星と楽しそうにおどってみたり、雲のマントに隠れてみせたり、かと思えばトンネルの出口に突然現れて驚かしてきたり・・・。                   撮影:著者  あきることなく見とれていると、気が付けば、見なれた景色の中に、私の降りる駅の明かりがすぐそこにあった。   <最後に・・・>  今から7年ほど前まで、私は山梨から首都圏へ通勤していました。朝早く夜遅い長距離通勤者であった私が、当時みつけた楽しみが「車窓からの月さがし」です。