宇宙と言う媒体は人を理想に誘う力がある!

 たたき上げのエンジニアでしか伝えられない宇宙、全国の皆さんに宇宙の魅力を話して!


私ごとですが、
今まで長い間宇宙関係の仕事をしていて、それらを今振り返ってみると、エンジニアも科学者も宇宙と言う視座をもち、大きな夢に向かっている前向きの人達ばかりとの出会いでした。

学歴一つをみても宇宙関係の仕事をしている人は、宇宙飛行士と同様に東京大学出身者も多かったです。 その一方、諸般の事情で大学を出てないエンジニアで、理論的にも技術的にも優秀で、更に人間的にも魅力的な日本や世界のトップエンジニアとも出会っています。また子どもの頃から天文少年だったり、ロケットや宇宙船など宇宙大好き少年だった方が、そのまま大人になって宇宙の仕事に就いているケースもあれば、子どもの頃は全然宇宙に関心がなかったのに宇宙の仕事に入ってきた方々もいます。また他の科学技術部門に比べると、宇宙関係は女性の科学者やエンジニアも多いです。そして身体障害者などハンディキャップの方々も世界や日本の宇宙関係で活躍されている事は御存知の通りです。さらに世界に目を向けると、白人・黒人など人種に関係なく宇宙飛行士・科学者やエンジニアが多く活躍しています。と言うことで、人類にとって最先端の技術や研究を進めている宇宙は、誰もが努力さえすれば夢に向かうことのできる、つまり多様性に満ちた人材を受け入れる、大きな器を持った素晴らしい世界なのだと言うことです。

私もエンジニア時代に、仕事のみならず色々なことで助け合い、応援して頂き感謝しております。

例えば昔、エンジニアである私が首都圏で宇宙講演会を行うと言う事が提案されました。 当時の宇宙講演会講演者は大学教授か科学者だけでした。

不安げな私に、たくさんの宇宙エンジニアや科学者の皆さんが「たたき上げのエンジニアである宮川さんでしか伝えられない宇宙があります、全国の皆さんに宇宙の魅力を話してあげて下さい!」と宇宙講演会の準備に協力して下さり、貴重な写真や動画を送って頂き、驚きました。 お蔭で「たたき上げエンジニア初の宇宙講演会!」を無事成功させることができました。

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(写真:著者の宇宙講演会)

私の宇宙講演会の基本スタイルは、大学教授や科学者の皆さんの講演会の内容を期待して来られている方もいますので、最先端技術の話もいれます。

全体的にはエンジニア目線での宇宙解説ですので、どちらかと言うと科学者の皆さんより一般の皆さんに近い視点でお話ししているのが特徴です。

また私が科学者の皆さん方の研究室サイドの詳細を知らないのと同様に、科学者の皆さんが存知ない人工衛星工場やロケット打上げの管制室や望遠鏡建設地など、現場サイドの話題を組み込んでいます。


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(クルードラゴン宇宙船 写真提供:NASA)


例えば、人工衛星工場でのパートの女性が出した凄い人工衛星のアイディアの話とか、最終段階で不具合が発生した時の正しい対応方法など。

さらには人工衛星打上げ時の人工衛星管制室の様子や人工衛星のトラブルの話など、お話しできる範囲で楽しんで頂いています。

それから、南米チリ・アタカマ砂漠の望遠鏡建設現場のお話もしています。

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(写真:著者の宇宙講演会)

もう一つ他の講演者と違うと思うのは、エンジニア時代に身に付いた相手への気遣いを活かす方法です。

一例ですが、小学生にも分かるように専門用語を少なく噛み砕いて話すところです。科学者の皆さんは、ここまで嚙み砕いた話し方はしないと思います。 

何故そこまでするかと言うと科学者などの講演会には、ほとんど天文少年や宇宙大好き少年などが参加しますので、基本的な宇宙知識は持っている子ども達ばかりです。また専門用語を連打しても反応してくれるレベルの子ども達がほとんどです。

ところが私の宇宙講演会への参加者は、学校行事や地域行事として宇宙講演会を開催して頂く事が多いので、予備知識のない小学生が多いのは当然です、また中高生や社会人の皆さんの中にも宇宙に興味のない人や若い頃に宇宙と出会う機会のなかった方も多く参加しています。そう言った皆さんにも理解して宇宙を身近に感じて頂きたいから、専門用語を噛み砕いたり資料作りにも、より理解しやすい様に工夫をしているのです。

学校や地域の行事なので参加者の中には、いやいやながら参加している皆さんもいることでしょう。でも折角、私の話を聞きに来てくださっているのですから、少しでも宇宙に興味を持って頂けるように精一杯の対応をしていると言う事なのです。


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(写真:著者の宇宙講演会)

そんな対応方法で、国内外への赴任や長期出張などが多い傍ら、出身地の山梨県内で数百回の宇宙講演会を開催。 また山梨県外でも首都圏を中心に数十回、さらには国外で数回を開催することが出来ました。

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(写真:著者の宇宙講演会)


「たたき上げのエンジニアである宮川さんでしか伝えられない宇宙がある、全国の皆さんに宇宙の魅力を話してあげて下さい!」 と言う、皆さんからの言葉に後押しされてスタートした宇宙講演会活動ですが、ここまで大きな活動となるとは思っていませんでした。

これも全て、心温かい宇宙エンジニアや科学者の皆さんの協力があったからこそ実現したことです、感謝してもしきれません。本当に有難うございます。


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(写真:著者の宇宙講演会)

個人的には、これからの若いエンジニアの皆さんに、こう言った活動領域もあるのだと示すことが出来たのではないかと思っています。

日本のために地域のために、後を続いてくれるエンジニアが出てくれれば嬉しいです。


私のテレビ番組にも驚くようなサポート

また宇宙講演会が評判となり、山梨県内だけのテレビ番組や各市内だけの地域テレビ番組出演、それから地域のラジオ局ではありますがインターネットで日本や世界で聴く事のできるラジオ番組出演などの機会にも恵まれました。

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(写真:ラジオ番組出演中の著者)

私が宇宙のテレビ番組をスタートする事が分かると、多くの国内外のエンジニアや科学者などの皆さんから新番組のお祝いメッセージを頂いたり、 出演して頂いたり、それから番組内容アイディアなどを頂きました。

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(写真:テレビ番組出演中の著者)

またJAXAや国立天文台や科学館などでも宇宙特集テレビ番組制作のために施設案内や説明をして下さったり、 テレビ番組づくりに協力頂き番組出演も快く引き受けて下さり感謝しています。

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(写真:テレビ番組出演中の著者)

それから色々な所から、人工衛星の本を全員に渡してと数百冊も送って下さった。 そんなことは度々でした。 そして、子どもさんが喜びそうな宇宙のクリアファイルや宇宙カードなどをたくさん送って下さり、私のテレビ番組をサポートして下さいました。

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(写真:テレビ番組出演中の著者)

日本で、たたき上げのエンジニアとして初めての宇宙講演会を開催、しかも国立天文台やJAXA等、組織や団体で開催する宇宙講演会ではなく、ほとんど個人で口コミだけで「たたき上げエンジニア」が数百回もの宇宙講演会を開催したり、テレビで数百もの宇宙特集番組を制作したり、十年もの間レギュラーでテレビやラジオの宇宙番組に出演し現在も続けているなんて事は、国内どころか世界でも例のないことです。

宇宙講演会のみならずテレビやラジオなどでの活躍の場まで与えて頂き、宇宙関係者のサポートには、 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


夢を持って宇宙の仕事に向かいあっている素敵な人達との出会いを求めて、宇宙目指して!

今まで話したことは、長いエンジニア人生で起きたほんの一部の事なんです。まだまだ言い足りないことは沢山ありますが、機会をみつけてSNSなどで発信できたらと思っています。私が多くのエンジニアや科学者の皆さんと一緒にプロジェクトを進めて強く感じたことは、本当に宇宙に関わる皆さんは、心が広く暖かい素晴らしい人達です。

 宇宙の仕事に入ると、絶対に仲間と言うか、人には恵まれることは確かです。

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(写真:海外エンジニアと著者)

とにかく、子ども達が夢を追いかけ、宇宙を目指すだけで、地球スケールや宇宙スケールの心のモノサシを育む事が出来ると思います。

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(写真:海外エンジニアと打合せ中の著者)


そして、夢がかない宇宙飛行士や科学者そしてエンジニアなどになれれば、親御さんや子どもさんにとっても最高だと思います。

もし宇宙を目指しているのにも関わらず、運悪く宇宙の仕事につけなかった場合でも、他のどんな仕事に入っても、宇宙の夢を追いかけた事は良い方向に活きてくると思います。

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(写真:南米チリ・アタカマ砂漠の五千m高地での著者)

再度繰り返しますが、宇宙に関わっている人達は宇宙を視座に夢を持って宇宙に向かいあう、心が広く暖かい人達ばかりです。

誰もが知らない世界、誰もが味わったことのない世界、そんな限りなく広がる宇宙と向き合い、人類にとって最先端の驚くような技術に触れることによって、背筋が伸びるような感じで、自然に人としても大きく成長していくのだと感じました。
だから、常にポジティブで・人の心の痛みが分かり・周りへの気遣いができ・責任感が強く、さらに男女・学歴・障害・人種等に、なんの偏見もない大きな心を持った人達の集まりとなっているのでしょう。


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(写真:宇宙講演会中の著者)

もし私の目指す方向が宇宙以外の分野であったなら、私のような時代において、私のようなゼロからのたたき上げエンジニアが、このように多くの活動できるステージを与えられることはなかったでしょう。

但し、今後は益々多様性を認めていく時代へと進むでしょうから、宇宙においては人工衛星工場の現場エンジニアや人工衛星管制室や国内外の基地局のエンジニア、また望遠鏡建設現場のエンジニアなどの中から地域の科学館や市民会館や学校等での宇宙講演会で、それぞれの目線で宇宙の魅力を語ってくれる人たちが多く出てくることは間違いないでしょう。
さらに宇宙以外でも、このような動きは進む事と思い期待しています。

宇宙と言う媒体は人を理想像に誘うのでしょうか?確かに宇宙と言う媒体が、その一因であることは確かでしょう。

そんな「夢を持って宇宙の仕事に向かいあっている素敵な人達」との出会いを求めて、これからの日本や世界を担う子どもさんは宇宙を目指して欲しい!

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(写真:宇宙講演会中の著者)

そんな素晴らしい世界があることを、
私は宇宙講演会や地域のテレビ番組・ラジオ番組そして宇宙の学校などで、
さらにはユーチューブやブログなどSNSを使って、
明日をになう子どもさんを中心に大人の皆さんにも知って欲しいと、現在も活動を続けています。


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(写真:科学館で自己紹介中の著者)

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