太陽フレア!

 太陽フレアって何でしょう?

それでは最初に太陽フレアって何でしょう?

太陽フレア 写真提供:NASA


太陽フレアとは太陽表面の部分的な爆発の事です。

「フレア」と言う言葉の意味は、燃え上がる炎です。


大き目の爆発が発生すると、太陽の風と書く、太陽風が地球に飛んできます。

太陽風とは、簡単に言うと電気をおびた熱いツブが飛んで来ることです。


強い太陽フレアが発生すると、たくさんの太陽風が飛んできます。

たくさんの太陽風のことを太陽嵐といいます。


それでは、太陽フレアの映像を見て頂きましょう!

NASA | Magnificent Eruption in Full HD NASA Goddard


太陽フレアの映像、どうでしたか?

迫力がありましたね。

ここで、子どもさんに注意があります。

絶対に太陽は直接見ないで下さい。目を傷めてしまうからです。


太陽フレアの強弱の表し方


太陽フレアの強さは、一般的な方法として太陽から出るⅩ線の強さによって表します。

太陽フレア 写真提供:NASA



表示方法はアルファベットと数字で表します。

アルファベットは太陽フレアの弱い方から10倍毎に

AからB、そして・やや活発のC、それから活発のM、更に最強がXで非常に活発です。

そしてアルファベットの後に数字をいれます。

数値は大きい程強い。

例えば、Ⅹ1、Ⅹ2、Ⅹ5.5と言うように表します。

Ⅹ2はⅩ1の2倍の太陽フレアの強さと言う意味です。


非常に活発なⅩの太陽フレアは普通はあまり発生しません。

太陽の活動は11年周期で活発になります。この太陽の活動が活発な時期にはⅩクラスの太陽フレアが発生しやすいのです。

11年周期の太陽活動 写真提供:NASA


この活発な時期は太陽に黒い点である黒点が増えます。

太陽の表面は6000度ですが、黒点は4000度です。温度が低いから黒く見えるので

す。

太陽の黒点 写真提供:NASA



この黒点の近くから太陽フレアは発生することが多いです。



次に太陽活動が活発になるのは2025年


次に太陽活動が活発になる時期は2025年と言われています。

米NASAや世界の科学者は、

今度、太陽の活動が活発になる2025年は

100年に一度と言う凄い太陽活動になるかもしれないと予想しています。

何故かと言うと、色々な角度からのデータに、もうそれらしい兆候が出始めているからで

す。

その一つに、昨年や今年すでにⅩクラスの太陽フレアが何度となく発生しているからです。

例えば、最近では2022年2月に米イーロンマスクさんの会社であるスペースⅩ社の通信

衛星スターリンク用の衛星49基を同時に打上げましたが、40基が大気圏に落下してしま

いました。

スターリンク 写真提供:SpaceX



太陽フレアの発生で地球近くに熱い太陽風がきて地球大気を暖め大気がふくらみ、打ち上げ

た衛星が軌道を外れてしまったと言う事故があったのです。



太陽フレア発生後、どのくらいで地球に来るのか


大きな太陽フレアが地球方向に発生すると、

8分くらいでⅩ線などが地球に来ます。

すると、電波障害などが起きる可能性があります。

太陽フレア 写真提供:NASA




次に数時間で放射線が来ます。

すると、国際宇宙ステーションや宇宙船に乗っている宇宙飛行士は放射線を多く浴びます。

また飛行機に乗っている人も多く浴びる可能性があります。

飛行機内から 撮影:著者



それから2~3日後には、大変に高温の電気を持ったツブが地球に飛んできます、

これが太陽風です。

停電や通信障害など起きる可能性があります。

また北極や南極から太陽風の一部が入ってきて大気に衝突してオーロラになります。



Aurora Over Arctic Henge 写真提供:Cari Letelier



ここで質問です。

強い太陽フレアが発生して、

地球の周りを回っている国際宇宙ステーションに、たくさんの放射線が近づいて来ました。

さあ、宇宙飛行士はどうしたらいいのでしょうか?難しいですか?



国際宇宙ステーション 写真提供:NASA



NASAで太陽風の近づく状況を確認していますので、

また国際宇宙ステーションに放射線モニターもあります。

近づくと分かるので、壁の厚い場所に避難します。

中央部の壁が厚いので避難場所としています。


それから、このような放射線防護ベストもあります。

ISS内で使用する放射線防護ベスト 写真提供:NASA




太陽風から私たちを守ってくれているのは?


まず、地球は磁石だってことを知ってますか?

北がどっちか調べるのに方位磁石を使いますね、

地球は磁石なので矢印が北側を指すのです。

方位磁石



地球上の私たちは、

この地球の磁石に守られているのです。

そらから、地球の周りを囲んでいる空気の層である大気圏がバリアとなって太陽風から私た

ちを守ってくれているのです。

しかも、太陽風は北極や南極から少し入って大気に衝突してオーロラとなり、

私たちを楽しませてくれます。


私たちは地球の中にいるので、地球の大気や磁石にある程度助けられますが、

地球の周りの宇宙空間は大気などが無いので、

太陽風によって人工衛星などが故障したりすることもあります。



活発な太陽活動時期である2025年に凄い強い太陽フレアが発生したら?

次に太陽活動が活発となるのは2025年です。

もし、この時に百年に一度と言う凄い太陽フレアが発生すると、どうなるでしょう。

凄い強い太陽フレアが発生したら 写真提供:NASA



強い太陽フレアが発生すると、地球の磁石や大気でも防ぐことが出来ないのです。

最悪2週間、断続的にスマホやテレビ、

更に船や飛行機の利用が出来なくなります。

またカーナビが誤動作、さらに停電や人工衛星の故障なども予想されます。


総務省は対策として、

インフラ整備や宇宙天気予報士の創設を提言しています!

また被害額は日本の国家予算を越える

100兆円から200兆円とアメリカの国家機関が計算しています。


地上の変電所が破壊され、

カナダやアメリカで大規模な停電がありました。

太陽嵐の時に北海道でオーロラが見えたり、

昔の鎌倉時代の文献には京都で赤いオーロラが見えたと言う記録が残っています。

コメント

このブログの人気の投稿

太陽の黒点が2022年から急増中、2025年と2026年が危険!

世界で輝け!日本のH3ロケット

有害な太陽風、でも太陽風は私たちを守ってくれている!ウィズ太陽風対策