なぜ人類は宇宙を目指す!(その2:宇宙災害)

 宇宙災害対策目的で、宇宙を調べたり探査するため、宇宙を目指すのです!


私たち人類が宇宙を目指すのには、それなりの理由があると言うことです。

前回、その1として宇宙を目指すのは、宇宙は私たち人類にとって壮大なロマンなんですと言うお話しから進めました。

火星と木星の間の小惑星帯 写真提供:NASA


今回は、その2として「人類を宇宙災害から防ぐため」です。

私たち人類が地球上に誕生する前に、地球上に2億年も生活していた恐竜は地球に小惑星が衝突したことによって絶滅したといわれています。

小惑星の地球衝突 写真提供:NASA

今の私たちより、ず~っと長く地球上で生活していた恐竜たちが、小惑星が衝突し大きな津波が起きたり、チリなどが地球をおおってしまい、寒くなったり食べ物がなくなったりして、恐竜が死に絶えてしましました。

火星から木星の間の小惑星帯を中心に、その近くには小惑星がたくさんあり、未発見のものまで入れると100万とも言われています。特に私たち人類にとって危険なのが、割と地球に近い地球近傍小惑星です。

小惑星帯 写真提供:NAOJ

皆さんご存知の小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」それから米国版はやぶさこと探査機「オシリスレックス」が探査しサンプルリターンを行った小惑星イトカワやリュウグウそれからベンヌも、将来地球に向かってくると思われる地球近傍小惑星です。

小惑星探査機「オシリスレックス」がサンプル採取した小惑星ベンヌ 写真提供:NASA


10m位の大きさまでのは地球の大気で燃えてしまいます。それ以上のものは、地上に隕石として落ちてくる場合が多いです。


米小惑星探査機オシリス・レックス 写真提供:NASA

更にもっと大きな小惑星については、遠い将来だと思いますが、いつの日か地球に向かってくる可能性は十分にあります。

でもその頃の人類は、現在より宇宙開発も天文学も進み、小惑星の進む方向を変えるなどの十分な対応ができる様になっていることと期待しています。

月映像 写真提供:NASA



私たち人類は宇宙開発や天文学を進めています

恐竜のように、私たち人類がなくなってしまったら大変です。

でも、人類は恐竜とは違い天文学や宇宙開発を行う能力があります。

宇宙の様子を望遠鏡で観察することも出来ます。

南米チリ・アタカマ砂漠に建設されたアルマ電波望遠鏡 写真撮影:著者


さらに小惑星に探査機を着陸させたりして小惑星全体を調べることもできます。

現在は世界中の性能の良い望遠鏡で監視を続けており、近い将来においては地球に向かってくる様な小惑星は発見されていません。



でも今から8年前のロシア・チェリャビンスク州の隕石落下事故のようなこともありますので、地球に向かってきている小惑星を見逃さないように観測技術の向上にも頑張って頂きたいと思います。

今後どのようにしたら良いかと言う具体策としては、

小惑星などの衝突物体については、少しでも性能の良い望遠鏡をつくり、望遠鏡を使っての観測技術も向上させ、早い段階で危険な小惑星や危険な物体などを見つけることができれば、少しの力で軌道を変え地球に当たらないようにすることも可能なわけです。

TMT望遠鏡 写真提供:NAOJ 

「はやぶさ」や「はやぶさ2」などの小惑星探査機が、数年もかけ小惑星を探査している理由の一つは、地球近くの危ない小惑星のことを調べるという目的もあるのです。


今後、更にしっかりした宇宙監視システムができる事を願っています!

自分達のために、あるいは子孫のためにも、宇宙開発や天文学を進め、宇宙からの災害から私たち人類を守れるようになると良いですね。

テレビ番組出演中の著者



「なぜ人類は宇宙をめざすのか!」その2としては、小惑星の地球衝突などの宇宙災害から人類を守るためについてお話しました。
その中でも言いましたが、観測ミスとか小惑星を逃すことのないような、宇宙の小惑星監視衛星などを含めた、しっかりした宇宙監視システムができることを願っています。

その為には、今以上に宇宙開発や天文学をおし進め、高度な望遠鏡製造技術や観測技術を早く習得するように頑張って頂きたい。

写真:著者とアルマ電波望遠鏡



今回の「なぜ人類は宇宙をめざす!」、どうだったでしょうか?

今後の投稿のためにも、皆さまからコメント頂けると嬉しいです。 

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