国際宇宙ステーション、2031年に南太平洋ポイント・ネモに落下!

 国際宇宙ステーション落下後は、民間の近未来型宇宙ステーションを打上げ予定


米NASAは今年2月に、国際宇宙ステーション(ISS)を2030年まで運用延期し、2031年1月に地球に落下させると発表した。

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ISS 写真提供:NASA

ISSを落下させた後のISSの役割は民間による近未来型の宇宙ステーションで継続する。地上から宇宙に向かって現在のISSが回っている400㎞上空とか民間の近未来型宇宙ステーションの軌道である500㎞の地球低軌道の宇宙開発に関しては、NASAの厳しい審査を行いながら全て民間の会社に任せることにしたと言う事です。

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アルテミス計画の月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」 写真提供:NASA


NASAやESA(欧州宇宙機関)やJAXAなどは、有人では月や火星など、探査機では太陽系全体です。国家で遠い宇宙の研究開発や人類進出のための基礎づくりを行い、民間が十分に研究開発された地球近郊宇宙へ進出、つまり地球の周りの宇宙を使って経済圏づくりを進めるという事です。

民間による宇宙ステーションプロジェクトについては、昨年12月に3社のプロジェクトが選ばれました。

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近未来型宇宙ステーション「オービタル・リーフ」 写真提供:Orbital Reef

代表的なプロジェクトは昨年から宇宙旅行をスタートさせている通販アマゾン創業者のジェフ・ペゾスさん率いるブルーオリジン社を中心に航空機のボーイング社など複数の会社や大学が参加し2027年打上げ予定の「オービタル・リーフ(Orbital Reef)」です。


2031年1月のISS落下場所は南太平洋の「ポイント・ネモ」

ISSの落下場所は、南太平洋の「ポイント・ネモ」と言う場所に落下させる予定です。

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x印が「ポイント・ネモ」 写真提供:wikimedia

「ポイント・ネモ」とは、地球上で一番陸地から遠い場所で宇宙船の墓場と呼ばれている。ニュージーランド東側の沖4800㎞で、南極大陸からは北側に3200㎞の位置。
今までも、米・露・日本、欧州の各国などは1971年以来、推定263以上の宇宙ごみをこの地点に落下させてきた場所。
2001年には露の宇宙ステーション「ミール」を落とした場所。

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ISSからの地球 写真提供:NASA


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