宇宙人?「宇宙へ戻っていく流れ星!UFO?」

流れ星とは?火球とは?

流れ星とは、ほとんどが数ミリ位から数センチと小さく、しかも1円玉より軽いチリなどが地球の大気に衝突して、きれいに光って見えるのです。まれにロケットの部品などの宇宙ゴミや小惑星のカケラの石や岩のようなものもあります。高さ的には、地上から100㎞以上を宇宙と呼んでいますので、その前後なので、80~120㎞位の高さで光っていることになります。速度は、1秒間、カチッと言う間に東京駅から横浜駅位まで移動する速さ、秒速30とか40㎞くらいです。そんな、猛スピードで大気に衝突するので夜空に光って見えるのです。
特に明るい流れ星を「火球」と言います。ほとんど大気中で燃えますが、なかには隕石として地上へ落ちてくるものもあります。国内でも今年の7月に千葉県習志野市などに落ち隕石が見つかっています。

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アルマ望遠鏡設置場所の火球と思われる流れ星 Photo:©
ESO/C. Malin


宇宙へ戻っていく流れ星

但し、今年の9月22日未明にドイツ北部やオランダで観測された流れ星は、地球の大気で燃え尽きることなく、地上に落下もせず、再び宇宙へと戻っていきました。
現地の流星観測ネットワーク「Global Meteor Network」が撮影した動画を欧州宇宙機関ESAが紹介。



再び宇宙に戻った流れ星 ©ESA

このような流星をアースグレイジング火球(Earth-grazing fireball、Earthgrazer)と言います。
今回のアースグレイジング火球の最低高度は約91kmです。


更に大気圏突入時の速度は秒速34.1km。ISSの速度は秒速約8kmですので、ISSの速度の4倍以上の速さ。ESAによると、今回のような宇宙に戻っていく流れ星であるアースグレイジング火球は、年に数回は発生しているそうです。


(2014年5月にアメリカで撮影されたアースグレイジング火球)


普通の流れ星は、ほとんど燃え尽きるか、隕石として地面に落ちてきます。 しかし、このアースグレイジング火球は、完全に燃え尽きるほど低くはならず、再び逃げることができ、地球の大気圏の一部をかすめて、すれすれに通るだけです。

アースグレイジング火球は、当初はUFOと間違えられることも多かったそうです。ここまで分かっても、UFOの可能性はゼロではないと思っている方もおられる事でしょう。


次回の投稿をお楽しみに!

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