日本の小型探査機「おもてなし」と「エクレウス」、アルテミスⅠで宇宙船オリオンと一緒に打上げ!
世界最小の月着陸機「おもてなし」
米を中心に日本・欧州・加などが参加のアルテミス計画の最初のミッションであるアルテミスⅠは無人の宇宙船オリオンが月に向かう!
米NASAの大型ロケットSLSで打ち上げられるが、同時に超小型探査機が10機・相乗りし打ち上げられる。その内訳は、アメリカが7機で日本が2機そしてイタリアが1機。
日本の探査機は、「おもてなし」と「エクレウス」※の2機です。※「OMOTENASHI」「EQUULEUS」
一つ目は世界最小の月面着陸機「おもてなし」です。大型ロケットSLS打上げ後に宇宙船オリオンが切り離され、その後に相乗り10機の探査機などが切り離されれる。
次の「おもてなし」のJAXA資料の通り、打ち上げ後2日くらいで「オモテナシ」は月に衝突する軌道に向けてジェット噴射。そしてエアーバッグを展開する。
それから4~5日目に着陸態勢に入る。着陸前に固体ロケットの噴射口が進行方向を向くようにする。
固体ロケット点火、減速させ同時に軌道間機を切り離し、エアバッグ等により衝撃をやわらげながら月面へ。
月には大気が無いので猛スピードで月面に進む、月面着陸前に固体ロケットを逆噴射して速度を落すが、それでも時速180㎞くらい衝撃着陸。ソフトランディングとハードランディングの間、JAXAではセミハードランディングと言っている。
また「おもてなし」は、地球から月面近くまでの放射線環境を測定することになっている。被ばく線量を1分ごとに測定。
世界のどの国も経験のないセミハードランディングに挑戦、また日本初の月面着陸機である「おもてなし」、成功して欲しいですね。
小型探査機「エクレウス」
二つ目は、小型探査機「エクレウス※」。※こうま座の意味
「エクレウス」の主なミッションは地球・月系ラグランジュ点L2へ飛行することによって、月と地球と太陽のそれぞれの重力が複雑に影響し合うラグランジュ点L2付近の軌道制御技術を実証しようという事です。
ラグランジュ点とは、天体と天体の重力で釣り合いが取れ、宇宙空間で安定している場所。ですから長期間の滞在であってもエネルギーが少なくて済むと言う利点があります。
アルテミス計画の中の月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」建設場所も、月から6万km離れた、このラグランジュ点L2の予定です。
今回の米大型ロケットSLSを使って打ち上げる米7機・イタリア1機、そして日本の探査機「おもてなし」と「エクレウス」の2機、計10機の相乗り探査機ミッションは、今までの地球を周回する小型人工衛星とは違い、深宇宙への小型探査機時代のスタートと言っても過言ではないでしょう。
これからの近い将来、安価で高性能な小型探査機時代の到来によって、大学や民間企業などの研究活動範囲が大幅に広がります。
米国の7機、イタリアの1機、日本の2機の小型探査機すべてがミッションを無事終え、成功することを祈っております。頑張って下さい。
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