私が子どもの頃の途轍もない宇宙時代!

 人類初の人工衛星打上げから、たった12年で人が月面に着陸!

 
私は戦後、5年ほどたった頃に生まれましたが、もう世界は宇宙時代が始まっていました。

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(ペンシルロケット 写真提供:JAXA)

私が5才のころ1955年6月に、「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と呼ばれている東京大学の糸川 英夫博士らが、有名な日本初のロケット「ペンシルロケット」の水平発射実験を行った。

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(ペンシルロケットの水平発射実験 写真提供:JAXA)


その後、1950年代から1960年代にはカッパロケットなど多くのロケット打上げ実験を行い、1956年には日本ロケット協会を創立した。

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(カッパロケットと糸川英夫博士 写真提供:Wikipedia)


第二次世界大戦・敗戦という最悪の状況下でも、このように宇宙を夢見て、当時の世界最先端の研究を重ね宇宙開発を進めたことは素晴らしいと思った。

そんな同時代に世界の宇宙開発はどうだったかと言うと、1957年10月には人類初の人工衛星スプートニク1号をソ連が打上げ成功させ、その後の同年度に米国初の人工衛星エクスプローラー1号が成功。

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(人類初の人工衛星スプートニク1号 写真提供:NASA)


続いてフランスが1965年に人工衛星アステリックスを打上げ。
日本は世界で4番目の1970年2月に人工衛星おおすみを打上げ。

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(日本初の人工衛星おおすみ 写真提供:JAXA)

世界で5番目は中国、6番目はイギリスの順です。

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(ソ連のユーリイ・ガガーリン飛行士 写真提供:Wikipedia)


有人飛行は、1961年にソ連のユーリイ・ガガーリン飛行士が、人類初の宇宙飛行に成功している。1969年には米国・アポロ11号のニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士の2名が月面着陸を成功させた。

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(米宇宙船アポロ11号の左からアームストロング、コリンズ、オルドリン飛行士 写真提供:NASA)


1957年に人類初の人工衛星打上げが成功。それから、たった4年で人が宇宙飛行すると言う凄い出来事。さらに、初の有人飛行から8年後には月面に人類が立った。

私が5才の時には、日本でロケット研究がスタート、7才の時には人類初の人工衛星成功、11才の時には初の有人飛行が成功、19才の時には人類が月面に着陸。たった12年間で初の人工衛星打上げから有人の月面着陸まで、パソコンもスマホも無い時代に、何と凄いことを人類はやってのけたのです。


この途轍もない宇宙時代に刺激を受け、技術立国・日本が誕生!

ここで忘れてならないのは、この凄い宇宙時代のスタートに合わせ人工衛星を次々と各国が成功させた。最初はソ連、二番目は米国、三番目はフランス、四番目は日本、五番目が中国、六番目はイギリス。日本以外は第二次世界大戦の戦勝国で国連の常任理事国となっている5ヶ国です。

日本が焼野原にされたのにもかかわらず、敗戦国で唯一・日本が戦後の宇宙時代に加わり、しかも中国やイギリスより早く人工衛星打上げに成功している。子どもの頃の私も、日本人は凄いなと思った事を覚えています、それから数年から数十年ものあいだ高品質な自動車や新幹線などの製品をつくる世界一の技術立国へと進んでいったのです。

こんな凄い宇宙時代の新聞やテレビのたくさんのニュースに触れていた多感期の子ども達が影響を受けないはずがないでしょう。

例え宇宙の仕事を目指さなくても、これらの途轍もない宇宙時代の幕開けが子ども達を中心に大人にも影響を与え、戦後の日本の成長パワーの一つとなった事は確かでしょう。

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(国際宇宙ステーションにドッキング中の宇宙船こうのとり 写真提供:NASA/JAXA)


そして町のバイク屋さんや電器屋さんが、短期間で世界のホンダやパナソニックなどに成長し、同時期にソニーやスズキなどが急成長し、日本の会社が世界に進出しました。

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(ホンダの小型ジェット機 写真提供:ホンダ㏋より)

私たちが子ども時代に、こんな素晴らしい宇宙時代だったことは、たくさんの刺激を受け本当に幸せでした。

また数年前からスタートした宇宙新時代をも経験させて頂いています。

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(クルードラゴン宇宙船 写真提供:SpaceX)


さらに、出来れば宇宙新時代の月面探査や火星有人探査、それから一般人が今の海外旅行のように宇宙を行き交う宇宙旅行時代も味わいたいと思っていますが、無理かもしれません(笑)。

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(宇宙船スターシップによる月・火星進出 写真提供:SpaceX)

次回の投稿をお楽しみに!

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