ISS後の民間による近未来型宇宙ステーション、三菱重工が共同開発

 2020年代に建設の近未来型宇宙ステーション「オービタル・リーフ」、三菱重工が協力

米通販アマゾン創業者・ジェフ・ベゾスさんの宇宙旅行会社ブルーオリジン社(Blue Origin)と米宇宙開発企業シエラ・スペース(Sierra Space)などが建設予定の近未来型宇宙ステーション「オービタル・リーフ」、日本の三菱重工が共同開発で覚書を締結しました。


近未来型宇宙ステーション「オービタル・リーフ」 写真提供:Blue Origin

分かりやすく一言でいうと宇宙ステーションの建設です。

国際宇宙ステーション(ISS)と、ほとんど同じサイズの宇宙ステーションを、地球を回る軌道500㎞(ISSの軌道は400㎞)に10人が滞在できる近未来型宇宙ステーション「オービタル・リーフ(Orbital Reef)」です。

2030年引退予定のISS後継機、2年ほどISSと併用予定ですので、遅くても2020年代後半には運用させようとしています。

「宇宙に浮かぶ複合型ビジネス・パーク」として、世界中の企業や大学などから無重力環境を利用した研究実験・開発や製品づくり、さらに宇宙観光に利用して頂こうということです。

さらにモジュールや太陽電池パドルを追加すれば、宇宙ステーションを大きく拡張することも可能です。「オービタル・リーフ」は、地球を1日32周し大きな窓があるため暗黒の宇宙と青く輝く地球を楽しめる宇宙ホテルのような近未来的な宇宙ステーション。

三菱重工は、ISS内の日本の実験棟「きぼう」の製造も行っており、それらの技術力が認められ米宇宙開発企業シエラ・スペースと契約となりました。

日本実験棟「きぼう」は、4名が滞在でき活動できる日本初の有人宇宙施設です。今から10年以上前に打上げられた船内実験室と船外プラットフォームなどにより、天文観測・地球観測・通信・医学実験などを繰り返してきた。「きぼう」は、日本人宇宙飛行士のみならず世界の宇宙飛行士から人気の実験棟です。理由は色々とありますが、例えば他の実験棟に比べると消音技術が進み、静かな実験室と言う感じで居心地が良いと多くの宇宙飛行士が語っております。

三菱重工は、さらにISSに最も多い最大量6トン※の荷物を届ける宇宙船「こうのとり」の製造も行い、打ち上げるためのH-ⅡBロケットは9回全て成功と言う、唯一失敗のないISS荷物輸送用の宇宙船でした。※他の荷物運搬用の宇宙船は2トンから3トン程度。

こう言ったISSでの実験棟や宇宙船などで培ってきた経験や技術などを活かし世界初の民間による近未来型宇宙ステーション「オービタル・リーフ」建設に貢献してくれることでしょう。そして世界の多くの企業やJAXAそして日本の企業などとも連携して幅広く宇宙産業の拡大に貢献して頂きたいと思っています。


近未来型宇宙ステーション「オービタル・リーフ」の動画をお楽しみ下さい

私のユーチューブ「近未来型宇宙ステーションを手に入れ宇宙新時代へ(4)」をお楽しみ下さい!



「近未来型宇宙ステーション”オービタル・リーフ”三菱重工が共同開発」如何でしたか?

少しでも宇宙を身近に感じて頂けたら幸いです。

次回の投稿をお楽しみに!

コメント

このブログの人気の投稿

子どもに教える「太陽圏と太陽系の違い」

年表の実績からみるイーロン・マスクの凄さ!

秋は月見の季節です!