ジェームズウェブ宇宙望遠鏡の凄い映像、続々公開!part4

 JWSTが撮影した凄すぎる映像”わし星雲”の「創造の柱」

2022年8月14日取得画像をもとに作成し、10月に発表された「へび座」方向約6500光年の「わし星雲」(M16)をジェームズウェブ宇宙望遠鏡(JWST)が捉えた部分画像。

この場所では沢山の星が生まれ、柱の形をしている暗黒星雲から、この写真部分を「創造の柱」と呼んでいる。

JWSTが撮影した”わし星雲”「創造の柱」 写真提供:NASA, ESA, CSA, STScI; Joseph DePasquale (STScI), Anton M. Koekemoer (STScI), Alyssa Pagan (STScI)

1990年代、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が撮影した宇宙映像には世界中が驚き感動したことでしょう。勿論、下の左の写真の通りHSTも「創造の柱」を何回か撮影、私たちは感銘を受けました。数十年後の今、下の右の写真の通りJWSTが撮影した「創造の柱」との比較です。驚くほどの違いが分かります。

HST撮影写真(左)JWST撮影写真(右) 写真提供:NASA, ESA, CSA, STScI; Joseph DePasquale (STScI), Anton M. Koekemoer (STScI), Alyssa Pagan (STScI)

JWSTが宇宙での「指紋」映像を捉えた

2022年10月12日にNASAがJWSTの次の通り宇宙での「指紋」映像を発表した。

宇宙での「指紋」映像 写真提供:NASA, ESA, CSA, STScI, JPL-Caltech

地球から約5,000光年に位置するWolf-Rayet 140は、地上からの望遠鏡では2つの星しか見えていなかった。

この2つの星による環であるダストリングが、写真の通り17個確認できたとNASAが発表した。つまり8年に一度、2つの星が近づいた時に1個のリングがつくられる。

それぞれの環は、2つの星が接近し、それぞれの星が出す恒星の風が衝突してガスを圧縮し、そして塵(ちり)ができ、環ができる。

今回、宇宙の「指紋」をJWSTが捉えたことになる。


JWSTの驚くような海王星のリングと7衛星画像

2022年9月22日にNASAが、またまた凄いジェームズウェブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮った鮮明な海王星映像を公開!太陽から一番遠い惑星・海王星の鮮明なリングと7個の衛星、海王星の上側に大きな月・トリトン、左側リング上のガラテア、ナイアド、タラッサ、右側のデスピナ、ラリッサ、プロテウス。素晴らしい、サイコーですね!


JWSTが撮影した海王星 写真提供:NASA/ESA/CSA/STScI

氷の巨人・海王星には14個の衛星があります。この写真には7個の衛星が写っています。

地球から43億km離れた氷の巨人・海王星は太陽から遠いために太陽の光を受けている時でも、地球の夕暮れ時のような感じだそうです。

1989年、ボイジャー2号が海王星に近づいて撮影した海王星のリング写真より、今回JWSTが撮影したリングの方が美しい。

近づいて撮るより40億km以上離れて撮ったJWSTが撮影した写真の方が綺麗なんて驚きですね。

今後、公開されるJWSTの映像が楽しみになってきました。


JWSTのオリオン大星雲画像

米NASAが、2022年9月12日にジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影した「オリオン大星雲(Orion Nebula)」の画像を公開した。


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オリオン大星雲 写真提供:NASA/ESA/CSA


NASAが「タランチュラ星雲」の最新画像を公開

米NASAが、2022年9月6日に星形成領域「かじき座30」。
別名を
タランチュラ星雲」の画像を公開しました。

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タランチュラ星雲 写真提供:NASA


ESAが「幻の銀河」の最新画像を公開


欧州宇宙機関(ESA)が、2022年8月29日に「幻の銀河」の最新画像を公開した。

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M74銀河 写真提供:NASA/ESA/CSA


地球との距離3200万光年にあり、他の銀河に比べると暗く「幻の銀河」(Phantom Galaxy)と呼ばれるM74銀河を、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の可視光と紫外線画像とジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の赤外線画像を合成し制作したものです。

Multi-observatory_views_of_M74
HSTとJWSTと合成のM74銀河画像 写真提供:NASA/ESA/CSA



系外惑星を直接撮影!

日本時間2022年9月2日にNASAが、ジェームズウェブ宇宙望遠鏡が天の川銀河の惑星を直接撮影し姿を捉えた映像を公開しました!

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(スーパージュピターHIP65426bを撮影 写真提供:NASA/ESA/CSA)

ケンタウルス座の方向約350光年の位置にある恒星を周回している若いスーパージュピター(HIP65426b)を4つのフィルターで撮影。

7月に初観測映像を公開したばかりで今回系外惑星の直接撮影、次々と凄い映像が届きます。


こんなの初めて、凄い木星の映像!


日本時間2022年8月23日にNASAが凄いジェームズウェブ宇宙望遠鏡の木星映像を公開!
写真説明は後ほど、とにかく見て下さい。

JWSTの木星映像1
(NASAが公開した木星映像 写真提供:NASA/ESA/CSA)


まずは、木星の北極と南極の高地に広がっている美しいオーロラが目につきます。普段なかなか見ることのできない木星の薄いリングも見えます、よく見ると見えます。さらにガリレオ衛星より内側には4個の衛星(アマルテア群)がありますが、その中の2個が写っています。リング上・左端は衛星アドラステア、それより更に左側にある白い点はアマルテア群の中で一番大きい衛星アマルテアです。



ジェームズウェブ宇宙望遠鏡、車輪銀河映像を公開!


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(5億光年先の車輪銀河 写真提供:NASA/ESA/CSA)


2022年7月に初観測映像が公開され話題のジェームズウェブ宇宙望遠鏡!
ちょうこくしつ座方向の5億光年先の車輪銀河、8月2日公開の凄い映像!宇宙空間は大変に広いために、銀河の衝突で星がぶつかる事はそうないです。この写真の中央部で星間ガスが衝突しエネルギーが発生し新しい恒星がたくさん誕生し明るくなっている。



ハッブル宇宙望遠鏡とジェームズウェブ宇宙望遠鏡の写真比較

世界中の天文学者が、史上最大の天体観測衛星「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の映像を見て、性能が上がったとか言う問題ではない、天文学の新時代と言っても過言ではないと驚いている!
ハッブルも美しい、でもジェームズウェブ宇宙望遠鏡は美しい+天文学者ですら想像不可の天体が映る可能性大であります。

画像比較(講演会資料)
(ハッブルVS.ジェームズウェブ 写真:著者の小中高生向け講演会資料)



ジェームズウェブ宇宙望遠鏡のファーストライト映像公開!

2021年末に打上げられたハッブル宇宙望遠鏡の後継機と言われている米NASA・欧州ESA・加CSAのジェームズウェブ宇宙望遠鏡。
展開調整などが約半年間行われ、2022年7月12日ファーストライト(初観測)映像公開。
130億光年以上先の銀河がくっきり写っています。

下の写真は、銀河団SMACS0723です。ハッブル宇宙望遠鏡をはるかに超える深度を達成しました。


ジェームズウェブ宇宙望遠鏡初観測01
(写真提供:NASA/ESA/CSA)


次の写真は、約2億9000万光年離れたペガサス座にある銀河群「ステファンの五つ子」です。

ジェームズウェブ宇宙望遠鏡初観測02
(写真提供:NASA/ESA/CSA)


次の写真は、約7600光年離れたカリーナ星雲、「宇宙の断崖(だんがい)」と呼ばれる所です。

ジェームズウェブ宇宙望遠鏡初観測03
(写真提供:NASA/ESA/CSA)


この画像は、約2000光年離れたザンリング惑星状星雲。惑星状星雲とは一生を終える星、最後に出したチリやガスが星の紫外線で輝いているもの。

後の光は、星ではなく銀河です。


ジェームズウェブ宇宙望遠鏡初観測04
(写真提供:NASA/ESA/CSA)


これから10~20年間・世界中の天文学者が新しい発見にチャレンジする事でしょう!


ジェームズウェブ宇宙望遠鏡の動画映像をお楽しみ下さい!

ジェームズウェブ宇宙望遠鏡の動画にご興味ある方は、以下が私のユーチューブ動画です、お楽しみください。

1、人類史上最高性能の「ジェームズウェブ宇宙望遠鏡」、2022年の夏からの観測が楽しみ!




2、超高性能宇宙望遠鏡を手に入れ宇宙新時代へ(3)




3、ジェームズウェブ宇宙望遠鏡の調整終了、試運転へ進む





4、ジェームズウェブ宇宙望遠鏡の初観測画像公開






次回の投稿もお楽しみに!

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