世界の民間パワーで宇宙開発を一気に進化させよう!

宇宙開発に世界中の民間の力が加わることに期待します!

ニューシェパード 写真提供:Blue Origin

現在、米国を中心に宇宙開発に民間パワーが加わり、20年程度で宇宙開発に多くの革命を起こし数十年間分も一気にステップアップしたと言われています。

スターシップ宇宙船 写真提供:spaceX


日本政府も遅ればせながら、予算のない若者たちの宇宙ベンチャーを支援するシステムも5年から10年ほど前、本格的な支援を開始し多くのベンチャーを誕生させたことにより、日本の宇宙産業は一気に世界のトップクラスの仲間入りしようとしています。

日本はサムライの時代から、建築物や衣服さらに飲み物・料理などにおいても元来技術力を大切にする国柄で下地はありましたが、

極めつけは、戦後の科学者やエンジニアの頑張った姿勢が大きかったと私は思います。

日本は第二次世界大戦で敗戦国となり、全国の大きな都市の多くは焼け野原とされました。

そんな中、戦後直ぐに科学者やエンジニアが夢であった宇宙を目指したのです。

設備も予算もないのに工夫に工夫を重ねて、敗戦国にもかかわらずソ連・米国・仏国についで世界で4番目に人工衛星打ち上げに成功しました。

それらの成果がマスメディアで報道され、多くの国民に勇気と夢を与えました。これが日本の高度成長への要因の大きな一つとなったことは確かです。

今でも予算や設備がない時に工夫で乗り越える姿勢は続いています。例えば、世界から注目されている日本の小惑星探査機についても、米国や欧州から比べると予算的には1/10程度であり、世界初を連発しています。

その反面、今の若者には耐えられず恵まれた環境の海外に行ってしまう優秀なエンジニアも増えています。

元エンジニアの立場として言わせて頂ければ、明日を担う若者たちを育てるためにも、せめて世界と同等あるいは同等近くまで上げて、日本の宇宙産業に勢いをつけて欲しいと思っています。

と言うことで、期待するのが民間の力です。これだけ民間の会社が増えると、条件の良い会社にヘッドハンティングされることも出てきます。

宇宙産業の会社が徐々に成長して、世界と勝負するようになると、プロジェクトにかける予算も世界標準となるからです。

これは国家事業では無かったことです。

インタステラ―テクノロジズ 写真提供:Interstellar Technologies


世界の国々の会社が切磋琢磨して技術力を磨き合い、地球近郊宇宙や月面に進出する。

勿論、各国の宇宙国家機関は、その先の火星・金星・木星・土星などの研究を進める。

そのうちに、徐々に国家機関が進めている最先端の研究にも民間パワーが入っていくことでしょう。

実際、月面開発には米国ではNASAだけでなく、民間のスペースX社の大型宇宙船スターシップやブルーオリジン社の月着陸船ブルームーンなども入っています。

日本でもJAXAの月着陸機より早く東京のベンチャーであるアイスペース社が2022年12月に月着陸機を打上げてしまった。

アイスペース社の月着陸機 写真提供:ispace


現在の宇宙ベンチャーは50社ほど誕生したと言われています。さらに若者が宇宙と言う大きな夢に向かってチャレンジして欲しい。

それらのベンチャーの中から日本を代表する、いや世界を代表するような会社が多く誕生することを期待し楽しみにしております。

頑張れ日本の宇宙ベンチャー!

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