日本のため世界のために頑張っているH3ロケット、みんなで応援しようではありませんか!

かつてないチャレンジングな姿勢に声援を送ろう!

H3ロケット 写真提供:JAXA


どうしても税金を使用している国家機関であるJAXAなどはメディアや国民の声を気にしすぎて安全な道を選びがちであるのが一般的。私たちの時代より、今のエンジニアの皆さんは特にそんな感じがします。

この開発の実験や研究の先に、驚くような発見や成果がありそうだと分かっても、失敗の可能性があると、推し進めようと言う勇気が出ないのだ。

写真提供:NASA


私たちの時代なら、このような場面に出あった時、エンジニア魂とか研究者魂・職人魂などの力により目指すものに向って進めたのです。

特に日本と言う国は資源がないので、サムライの時代から建築・織物・料理などにおいても技術や職人を大切にしてきた。そんな長い年月をかけて培ってきた姿勢が、戦争で焼け野原となった国がお金も設備も無い中を世界で4番目に人工衛星を打ち上げたり、自動車・造船・電気製品などの技術で世界の舞台に立ち輝き、一丸となって世界が驚くような高度成長を成し遂げたのです。

さらに今では日本料理や日本酒・ワイン・ビールなど飲食関係の技術においても、その技術は世界から評価され、もてはやされています。

写真提供:NASA


それが何故、特に科学技術関係において、大きな夢や目標への挑戦姿勢が徐々にではありますが、落ちてきているのでしょうか?私は一部のメディアの報道にあると思います。

今回のように上手くいかなかった場合、そんな時に必ず、日本技術の神話は崩れるとか失敗とか、いくらいくらの金額が飛んだとか、日本の宇宙産業スケジュールに支障を与えるとか騒ぐ者がいる。H-ⅡA・はやぶさ・スパコン然り、国民を費用のかかる科学技術に反対する方向に誘導する記事が多く出回るからです。

勿論、正確な内容を国民に伝える姿勢は良いと思います。でも、日本の子ども達や若者のためにも科学技術を推し進めるようなと言うか、日本の国益を考えての報道姿勢が大切だと思います。

2月17日の打ち上げ延期の時の、悪意を持っての「失敗」発言記者とか、後日の「日本技術の神話崩れる」等々の誘導記事が少なからずとも影響していると思うのです。

写真提供:NASA


今、ロケット打上げシェアトップのスペースⅩ社の打上げ費用は65億円から70億円と言われています。これは再利用ロケットの開発や新規開発技術費用削減などなどで実現した。

このスペースX社は、発足時から再利用ロケットの開発を語っていた。それも、普通のロケットすら打ち上げてもいない時からです。なので、メディアからは普通のロケットすら成功していないのに、再利用ロケットの開発を語るなと叩かれたものでした。

但し、再利用ロケットの開発の考えと言うか意志は変わらず、最後の最後までぶれる事はなかった。そしてNASAなどの国家機関が数十年後に完成するだろうと予想していた世界初の再利用ロケットの開発を数年で成功させ、世界一のロケット打ち上げシェアを得たのである。思わず拍手したくなるほど、素晴らしいことです。

もう一つの理由としては、NASAが国際宇宙ステーションへの輸送は民間に任せるという方針に変更したことです。

これにより、ロケットの基礎技術はNASAから譲り受け、そのNASAからの技術や資金援助を利用し、よりよい性能ロケットを開発したことにより、安価な打ち上げ費用を実現しました。

H3ロケット 写真提供:JAXA


対抗馬の日本のH-ⅡAは、世界トップクラスの高成功率だが100億円と高価のために打ち上げ依頼が少なかった。

勝負にならんと、部品数を減らし、更に電子部品の9割を自動車部品使用や3Dプリンターを使っての部品製造、エンジニアによっての点検も自動点検を増やし、しかも大型化(H-ⅡAロケットは長さ53m、H3ロケットは最大で63m、直径も1m以上大きい)で1.3倍の積載量等々、日本技術の粋を集め50億円という低価格と高品質をここまでやるかと進めたH3ロケットのチャレンジングな姿勢😊!

今回開発された期待のLE-9エンジンは、第一弾ロケットに使用されます。

さらに、打ち上げ用の衛星の重量に合わせて、サイドの補助ロケットを4本まで増やす予定、またロケット先端のフェアリングのサイズも衛星に合わせて大小2サイズがあります。

フルモデルチェンジした国産液体燃料ロケットの打ち上げは30年ぶりです。

目標としては、年間6回の打ち上げを目指しています。

低価格化や打ち上げ能力をアップすることによって、世界の衛星打ち上げシェア獲得を目標としています。

なぜ、こんなに凄いチャレンジングなことに向おうとしたのでしょう。これはスペースX社など民間パワーの影響を受けたものと思われます。

ファルコン9打ち上げ 写真提供:NASA


さらに日本国内においても、日本の技術力を宇宙産業へと言うことで政府が推し進めた2016年の「宇宙活動法」そして2017年の「宇宙産業ビジョン2030」!これらによって、大きな壁が打ち破られ、多くの会社が宇宙を目指し、更に若者が起業、日本に自動車産業に迫る宇宙ビジネス時代が到来したと言っても過言ではありません。

こう言った世界の民間パワーの影響を受け、今回のH3ロケットの打ち上げなど世界の国家機関も良い方向に影響されているのです。これは国家機関と民間がウィンウィンの関係となり、宇宙ファンのみならず日本や世界の皆さんにとって、これほど良いことはありません。

ISSから地上撮影 写真提供:NASA


科学技術で夢を叶えようとすると、大きければ大きいほど魔物が増え大きな壁となる。

だからエンジニアや関係者は大変な苦労するが、国民や周りの応援者の声援やエンジニア魂で乗り越えてきたのです。

大きなチャレンジには大きな壁が立ち向かってくる、驚くようなチャレンジングなミッションに技術力で勝負しようとしているH3ロケット初号機の打ち上げ、温かく見守って、日本のために世界のために頑張っている関係者の皆さんを応援しようではありませんか!

コメント

このブログの人気の投稿

太陽の黒点が2022年から急増中、2025年と2026年が危険!

世界で輝け!日本のH3ロケット

有害な太陽風、でも太陽風は私たちを守ってくれている!ウィズ太陽風対策