日本人宇宙飛行士が月面に降りる!と言う 歴史的なニュースを御存じですか!

 日本人宇宙飛行士が米国以外として初めて月面に降りる!と言う大ニュースを御存じですか!

人類が宇宙進出を目指しているアルテミス計画において、4年後に日本人宇宙飛行士が月面に降りるという本当に凄い歴史的なニュース。

有人月面探査 (写真提供:NASA)


なぜ、こんな凄い話が進んだと思いますか?

世界を動かせるような力、

と言うか、アメリカや世界を動かした力とは?

それは、世界最高峰の日本の技術力です!

と言う事で今日は、約4年後に日本人宇宙飛行士が月面に降りると言う歴史的なニュースと
そんな凄いことを実現させてしまおうとしている世界最高峰の日本の宇宙技術についてお話します!

アルテミス計画と言うのは、米国を中心に日本・ヨーロッパ諸国・カナダ・オーストラリアなどが参加して人類で初めて
月の周りを回る宇宙ステーション「ゲートウェイ」を建設、2030年代には月面基地を建設、
そして火星の有人探査を行うと言うもの。

最初に、「日本人宇宙飛行士が月面に降りる」という話が出たのは?

2023年末のクリスマス前にアメリカの国家宇宙会議が開かれ、ハリス副大統領が2029年迄のミッションでアメリカ以外の宇宙飛行士が月面に降りると発表!

それを聞いた時に、私は個人的にも、いよいよそう言った時代に入ったんだと感慨深いものを感じました。

月面探査トレーニング (写真提供:NASA)



続いて数日後に、ハリス副大統領が言ったアメリカ以外の宇宙飛行士とは日本人だと言うニュースが流れ、更にビックリしました。

現時点でですが、
日本人宇宙飛行士は何人が月を目指しますか?
更にこれから増えるかもしれませんが現時点で月を目指すと予定されている人数。

それは3人です。

月を目指す3人の日本人宇宙飛行士のミッションについて!

その内容は
最初の1人目は、2029年迄のミッションですので、これから4年後の2028年のミッションであるアルテミスⅣで月面に降りると思われています。

月面に降りる2人目は、2031年にオールジャパンで開発中の世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーを月面に納車するので、その時に最初に運転するのが日本人宇宙飛行士の予定です。

3人目は月面には降りません。月の周りを回る月周回宇宙ステーション・ゲートウェイの建設に関わる予定です。

月に向かう3人のミッションについて、それぞれを
もう少し細かくお話しましょう。
4年後の2028年のミッションであるアルテミスⅣまたはアルテミスⅤで月面に降りる日本人宇宙飛行士は
アメリカに次いで、世界で2ヶ国目に月面に降りる宇宙飛行士となります。
まさしく、歴史に名をとどろかせる日本人宇宙飛行士となります。

アメリカに次いで世界で2ヶ国目の日本人宇宙飛行士として月面に降りる、また月面に降りる初の日本人宇宙飛行士となります。

4年後の2028年ごろ月面に向かいます。

対象者は現在7人です。

古川聡宇宙飛行士・星出彰彦宇宙飛行士・油井亀美也宇宙飛行士・大西卓哉宇宙飛行士・金井宣茂宇宙飛行士の5人と、それから現在・宇宙飛行士候補の諏訪理(まこと)さんと米田あゆさん、2人は早ければ今年11月ごろに宇宙飛行士となります。

以上の7人全員
当たり前のことですが、月や火星に行きたいと思っていることは確かでしょう。

有人探査 (写真提供:NASA)



月面に降りる2人目の日本人宇宙飛行士は
2031年にオールジャパンで開発中の世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーを月面に納車するので、その時に最初に運転するのが日本人宇宙飛行士です。

オールジャパンで開発中の世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーは月面を移動する宇宙船とも言われています。

JAXA・トヨタ自動車・三菱重工などが中心になって開発中であります。

ルナ・クルーザー開発の中心メンバーに、JAXAとトヨタ自動車は分かると思いますが、
なぜ三菱重工が入っているのでしょうか?どんな技術力を期待されているのでしょう!

今回のミッションにおいては
日本初の有人施設である国際宇宙ステーションの実験棟きぼうと言う宇宙の家を建設して10年以上の間、宇宙で安全に暮らす事ができたという運用実績が高い評価となったのです。

 勿論、他の宇宙開発技術である大型ロケットの打上げ成功率が世界トップクラスとか大型宇宙船こうのとりが全て成功したなどの技術も評価されての事だと思います。

更に日本の実験棟きぼうは、米露欧州などの実験棟に比べ、世界中の宇宙飛行士から実験作業などしやすく居心地もよいと、大変に評判が良いこともあります。

世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーは、宇宙での有人施設なんです。
国際宇宙ステーションと同様に居住場所であり実験棟でもあります、
違う点は、実験棟きぼうは高度400kmの宇宙空間を飛行している宇宙船で、ほぼ無重力のために宇宙飛行士は浮いてしまいます、そして秒速8kmと言う超高速移動です。

ルナ・クルーザーはきぼうと同じ様な温度環境の月面を移動する宇宙船と言われている、車です。

また地球と比べると1/6の重力ですから、
国際宇宙ステーションの中のように無重力ではなく、浮いたりしません。

でも1/6の重力ですからジャンプすると地球上でジャンプするのと比較すると約6倍飛びはねる事ができます。
ですから車をスピードアップしようとすると浮いてしまう可能性もありますが、金属タイヤなので地球上の車のように早くは走れません。

このオールジャパンで開発し、世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーを月面に納車する事や
その他、
日本の世界トップクラスの技術力で月面施設や月周回宇宙ステーション・ゲートウェイの建設に貢献するという事が評価されアメリカに次いで世界で2番目の国として日本人宇宙飛行士が月面に降りることになったようです。

3人目の月を目指す日本人宇宙飛行士は月面には降りません。

月の周りを回る月周回宇宙ステーション・ゲートウェイの建設に関わります。

月面車ルナ・クルーザー以外、世界から期待されている日本の宇宙技術とは!

人類の宇宙進出であるアルテミス計画、当面は月面を目指し、
宇宙ステーション「ゲートウェイ」や
月面基地建設を行い
そして火星の有人探査を行います。

有人火星探査 (写真提供:NASA)



人類の月面や火星に進出するために、日本のどんな技術が期待されているのでしょう。

世界を動かした、そして世界各国から貢献して欲しいと言われている日本の宇宙技術とは

月面や火星進出するために期待されている世界最高峰の日本の技術とは?

たくさんありますが、と言うか選ぶのに大変苦労しました。

月面車ルナ・クルーザーを含めて、その一部を紹介します。

ピンポイント着陸技術

一つ目は
月面や火星の降りたい場所に持って行きたい荷物を運ぶ事ができる
現時点、世界で初めてであり、ただ一つのピンポイント着陸技術です。

日本の月着陸機スリム (写真提供:JAXA)



月着陸を成功させたのは
ソ連いまのロシアです、そしてアメリカ・中国・インドで日本は世界で5番目です。

でも今までの4ヶ国は着陸予定場所から数kmとか数十kmもはなれていたのです。

つまり東京駅に降りようとしたら、品川駅や中には横浜駅くらい離れて降りていたんです。

2024年1月20日に日本の月着陸機スリムが成功させたピンポイント着陸技術、
スリムの航法カメラの画像とスリムのコンピュータ内の画像を照合させながら位置確認しながら目標地点を目指す画像照合航法で実現させました。

日本のスリムは東京駅の1番線に降りようとしたら、
1番線の3両目というように車両まで目指すことができるようになったのです。

月面車ルナ・クルーザー技術

二つ目は
オールジャパンで開発中の世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーの製造技術です。

現在製作中のルナ・クルーザーはマイクロバス2台分くらい大きいのですが、
寝泊まりする居住場所は四畳半程度です。2人で最大42日間生活でき、10年間で1万km走る予定です。

与圧月面車ルナ・クルーザー (写真提供:JAXA/TOYOTA)



約50年前のアポロ計画の時は、月面にいるときは重い大きな宇宙服を着ていたんです。

アルテミス計画では月面に1ヶ月ほど滞在する事も予想されます。
ですので大きな宇宙服を脱いで国際宇宙ステーションと同じように、
Tシャツで生活できる場所がオールジャパンで製作する与圧月面車ルナ・クルーザーなんです。

JAXAが全体をまとめ、
世界トップの車専門メーカーであるトヨタ自動車、
それから国際宇宙ステーションの実験棟きぼうを建設し10年以上、宇宙を安全に飛行している実績が評価された三菱重工、
そしてタイヤ専門メーカーのブリヂストン タイヤが開発する6輪駆動の金属タイヤなどのオールジャパンで、
世界の期待に応えようと現在製作中です。

リチウムイオン電池の技術

三つ目はリチウムイオン電池の技術です。
2019年に日本の吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞、
そして日本の各メーカーが商品化を進め一時は世界シェアの90%以上が日本メーカーの
製品でした。

宇宙関係では小惑星探査機「はやぶさ」そして「はやぶさ2」、
それから国際宇宙ステーションでは全て日本製のリチウムイオン電池に変えました。
さらに国際宇宙ステーションに荷物を届ける日本の宇宙船「こうのとり」などに日本のリチウムイオン電池が使用されました。

その他の宇宙関係でもロケットや多くの人工衛星に使われましたが、
トラブルは一切無く世界から高い評価となりました。

またアルテミス計画の月の周りを回る宇宙ステーション「ゲートウェイ」で使うリチウムイオン電池を2024年5月に日本の三菱電機が受注しました。

月周回宇宙ステーション・ゲートウェイ (写真提供:NASA)



受注理由としては、
三菱電機は世界の35%以上のシェアを持ち、
国内外の人工衛星や宇宙船など300台以上で使っており一度も故障やトラブルが発生したことがないと言う高い信頼性、それから宇宙飛行士の乗る有人宇宙船の安全要求をみたしていると言うことから選ばれました。

水再生装置の技術

四つ目は
水再生装置の技術です。
日本は災害の多い国です、ですから水道が出なくなることもあります。
そんな時に、川のどろ水を飲み水にしてしまう技術です。

宇宙には水がありません。
ですから高い山の上の自動販売機の飲み物が高いのと同じで、宇宙ではもっともっと高くなるんです。
地球から1リッター運ぶだけで1億円もかかります。

なので今日のオシッコは明日のコーヒーと言う話になるんです。

勿論アメリカやロシア製の水再生装置もありますが、性能が良く更にメンテナンスも簡単にしたなどによって日本製の水再生装置に人気が集まっているのです。

荷物運送用の宇宙船技術

五つ目は荷物輸送用の宇宙船技術です。

これは国際宇宙ステーションに荷物を届けた、宇宙船「こうのとり」を国際宇宙ステーション用から月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」用に改良した宇宙船技術です。

国際宇宙ステーションに荷物を運ぶために作られた宇宙船としては、日本の「こうのとり」は世界で一番大きく、荷物は6トンも運べます。

日本の荷物運送用の宇宙船こうのとり初号機 (写真提供:JAXA)



ザックリ言って、
1トンが普通車1台ですから普通車6台分運べます。
ロシアの宇宙船は2トンですから1/3、アメリカの宇宙船は3トンですから1/2です。

ですからアルテミス計画では、
現時点では、国際宇宙ステーション用をゲートウェイ用に改良した日本製とアメリカ製の荷物運送用の宇宙船を使う予定です。

その他の日本の宇宙技術

と言うことですが、
他にもパワーアップしたにも関わらず、ロケット打上げ費用半額を目指す大型ロケットのH3ロケット技術。

4年後に初観測目指す月面での天文台建設の望遠鏡建設技術。

月面天文台 (写真提供:NASA)



福島原発事故で身につけた遠隔操作工事技術で地球から月面工事を行う技術。

月面をテラヘルツ波で調べ水のある場所を探す小型月探査機技術、これも日本が世界一の技術です。

それから世界のホンダが循環型再生エネルギーシステムと言う技術を持っています。
太陽光と月の水を使い
①呼吸のための酸素
②ロケットや月面車などの燃料
③基地などで使う電気をつくる
これらを繰り返し使うシステムを開発中です。
これは世界に類が無いほど小型化が進んだ凄い技術です

その他、スーパーゼネコンという
大林組・鹿島建設・清水建設・大成建設・竹中工務店が、
月面地下にある大きな溶岩の空洞の中に農園とか居住地域を建設する技術。

大きな会社ばかりでは無く、宇宙を目指しつくったばかりの宇宙ベンチャー企業が、今日本の中に50社ほど誕生しています。
その中には驚くような技術で勝負しようとしているベンチャーがたくさんあります。

などなど、まだまだ数え切れないほど日本の世界最高峰と言われている技術はあります。

最後に

人類の宇宙進出に日本の技術力が貢献できるって応援したくなりますね、
又、同じ日本人としてほこらしく思います。

勿論、米国・欧州・カナダ・豪州などにも、多くの素晴しい技術はあります。
それらの技術と共に協力しあい、人類のための月面・火星・太陽系を目指す、宇宙新時代に向かって頑張って頂きたいと思います。

今日は、日本人宇宙飛行士が月面に降りる!と言う歴史的なニュースと、
それを実現させた日本の宇宙技術について!
お話しました。

満月 (写真提供:著者)


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