今、ひかり輝く 「日本の宇宙開発!」

 今、輝きだした日本の宇宙開発技術!

地球観測衛星「だいち4号」 写真提供:JAXA

ここ数年、日本の宇宙開発や天文学など宇宙に関することが世界的に話題となっています。

そんな中から今回は、これからの日本の宇宙開発に大変な勢いを与えると思われるような

世界のトップレベルの日本の宇宙開発技術を紹介します!


日本の月着陸機スリムが世界初のピンポイント着陸に成功!


例えば
一つ目としては
今年1月20日、日本の月着陸機スリムが世界初のピンポイント着陸に成功!

月面着陸したスリム 写真提供:JAXA



今回スリムは上空50m迄はピンポイント性重視・その後は安全性重視。
ですからスリムの着陸精度は安全性重視の直前で評価、JAXA発表の結果はナント10m以下で3~4m。

月面着陸に今まで成功した
ロシア・アメリカ・中国・インドの4ヶ国による着陸精度は数kmから数十kmでした。

今回のスリムの着陸精度は、JAXA結果報告の3~4mとすると約千倍となります。
とんでもない快挙と言っても過言ではないでしょう。

分かりやすく表現すると、東京駅の1番ホームを目的地とすると、今までは東京タワーとか品川駅に降りていた、
下手をすると横浜駅なんてこともあったのです。

今回のスリムの場合は東京駅の1番ホーム内に着陸できる事は当然、
精度的には一番ホームの1両目とか3両目とかの希望車両への着陸も可能、驚くレベルに人類技術を進歩させたことになります。

月着陸機スリム 写真提供:JAXA



なぜピンポイント着陸技術が必要かと言うと、

月には大気が無いので、現時点・飛行機やヘリコプターは使えません。
車の開発も進めていますが、探査が必要な場所は危険が多過ぎて長距離運転は難しいなどあり、
現在ではピンポイント着陸技術を使うのがベスト!

更に日本の月着陸機スリムが、
2週間続く-170度の月の夜に耐えられるかチャレンジしました、
なんと、月の「越夜」に3回も挑戦し成功しました!


日本の新しい大型主力ロケットH3、打ち上げ成功

二つ目の日本の技術は「日本の新しい大型主力ロケットH3、打ち上げ成功」。

昨年3月にH3初号機を打ち上げました。
メインエンジンの第一弾ロケットとサイドについている補助ロケットは問題なく、宇宙空間に飛び出し。

軌道投入用の二段目ロケットが、着火せず失敗となってしまいました。

H3ロケットの早期成功を目指すために、二段目ロケットに着火できなかった原因を詳細に調査し原因究明を行っていると、
過去の経験などから、数年かかってしまう事もあります。

ですから、失敗原因と思われる可能性のある数件について全て不具合対策を行い、
H3ロケットの2号機が2月17日に、
3号機が7月1日に、種子島宇宙センターから打ち上げられ
人工衛星も軌道投入され2号機・3号機ともに打ち上げは成功となりました。

H3ロケット3号機 写真提供:JAXA



今後、年6発の打ち上げへと進み、欧州宇宙機関の主力ロケット・アリアン6や米国スペースX社のファルコン9ロケットなどと共に、
これからロケット打ち上げ需要が高まる中、厳しい世界のロケット打ち上げ競争に挑むこととなります。

オールジャパンで開発中の世界初の与圧月面車ルナ・クルーザー

三つ目の日本の技術は、オールジャパンで開発中の世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーです。
月面を移動する宇宙船とも言われています。
JAXA・トヨタ自動車・三菱重工などが中心になって開発中であります。

ルナ・クルーザー開発の中心メンバーに、JAXAとトヨタ自動車は分かると思いますが、
なぜ三菱重工が入っているのでしょうか?どんな技術力を期待されているのでしょう!

今回のミッションにおいては、
日本初の有人施設である国際宇宙ステーションの実験棟きぼうと言う宇宙の家を建設して10年以上の間、宇宙で安全に暮らす事ができたという運用実績が高い評価となったのです。

国際宇宙ステーション 写真提供:NASA


更に日本の実験棟きぼうは、米露欧州などの実験棟に比べ、世界中の宇宙飛行士から実験作業などしやすく居心地もよいと、大変に評判が良いこともあります。

世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーは、宇宙での有人施設なんです。
国際宇宙ステーションと同様に居住場所であり実験棟でもあります、
違う点は、実験棟きぼうは高度400kmの宇宙空間を飛行している宇宙船で、ほぼ無重力のために宇宙飛行士は浮いてしまいます、そして秒速8kmと言う超高速移動です。
ルナ・クルーザーはきぼうと同じ様な温度環境の月面を移動する宇宙船と言われている、車です。

与圧月面車ルナ・クルーザー 写真提供:JAXA/TOYOTA



また地球と比べると1/6の重力ですから、国際宇宙ステーションの中のように無重力ではなく、浮いたりしません。
でも1/6の重力ですからジャンプすると地球上でジャンプするのと比較すると約6倍飛びはねる事ができます。
ですから車をスピードアップしようとすると浮いてしまう可能性もあります。
また金属タイヤなので地球上の車のように早くは走れません。

世界トップの車メーカー・トヨタ自動車の技術。
そして国際宇宙ステーションの実験棟の中で一番人気の日本の有人実験棟きぼうを製作した三菱重工の技術。
それらメーカーをまとめて、メーカーと協力して製作しているJAXAの技術。

これらオールジャパンで開発し、
世界初の与圧月面車ルナ・クルーザーを製作する技術力は世界から期待されています。


日本のスパコン技術!

四つ目の日本の技術は
2000年前後、世界に脅威を与えダントツで躍進していた日本のスーパーコンピュータ技術。

なぜかと言うと、
これからの全ての産業や研究において正確なシミュレーションが可能となると予測される最先端のスーパーコンピュータ技術を自国で持つことができるかは、
新しい技術や研究を安く早く進める事が可能となり、その国にとっての将来の明暗を決定するとも言われているからなんです。

特に日本のような資源がなく、物をつくる技術で繁栄してきた国にとっては、スパコン技術で負けることは致命的なんです。

2000年前後・当時、日本のスーパーコンピュータは世界トップに躍進、その技術力は米国の脅威となり高い関税で日本を市場から排除した。

車と同じなんです。日本のスパコンは性能が良くてこわれない!
富士通・NEC・日立などのスパコンが世界で売れまくっていたのです。

世界中のエンジニアや科学者がスーパーコンピュータを使っての驚くようなAI時代が明日にでも来ると分かっていたから、特に米国はAI時代をリードしたく高性能な日本のスパコンを排除して、米国政府は巨額な支援で自国のスパコン技術を応援した。

日本は米国の関税と日本政府の事業仕分けというダブルパンチを受けてしまい、勢いは止まってしまった。

線状降水帯予測スーパーコンピュータ 写真提供:気象庁



線状降水帯予測・台風や火山爆発や津波の予測スーパーコンピュータなど災害の多い日本を被害最小にするためにも、そして突然発生するハヤリヤマイ対策、
勿論・新しい自動車開発や宇宙船・ロケット開発から宇宙の謎・ブラックホール映像、そして生命の起源など。

スーパーコンピュータ「富岳」でのコロナ感染、マスクの効果 写真提供:理研



日常生活を豊かに便利にすることから夢のある人類の宇宙進出を支える技術まで全てスーパーコンピュータを使っての世界がくると信じていたエンジニアや科学者が、日本にはたくさんおり、技術開発を推し進め世界一となったスーパーコンピュータ「京」や「富岳」を誕生させた。

スーパーコンピュータ「京」 写真提供:富士通



先月発表の世界のスパコンランキングをみますと、今回も1~3位を米国独占!ナンバー1は米ORNLの「フロンティア」5期連続のトップ。2位も前回同様、米アルゴンヌ国立研究所の「オーロラ」。3位も米マイクロソフトの「イーグル」。
4位は日本の「富岳」、但しGraph500とHPCGの2部門で「富岳」が9期連続1位、これは素晴しいことです!


その他の人類の宇宙進出に役立つ日本の宇宙開発技術

今まで紹介した月着陸機スリムの技術・H3ロケット技術・与圧月面車ルナ・クルーザー技術・世界もビビる日本のスパコン技術などは、ほんの一部です。
まだまだ日本の世界トップと言われている人類の宇宙開発を進化させるための技術は数え切れなくあります。

月周回宇宙ステーション「ゲートウェイ」 写真提供:NASA



今回だけでは話きれませんが、
簡単にチョットだけふれますと、例えば月周回宇宙ステーション・ゲートウェイで使用する
リチウムイオン電池のメーカーは三菱電機に決定したと今年5月にNASAが発表。

決定理由は、
国内外の人工衛星向けに多くの実績を持ち、全てが正常に運用されている等が高評価となった。

満月 撮影:著者



現在の国際宇宙ステーションは、全て日本製のリチウムイオン電池に変えました。

それから一度使った水を再度使える水にもどす水再生装置も、現在の国際宇宙ステーションの中ではアメリカやロシア製に比べて、日本製のものが性能的にも使い勝手も一番良い様です。

また世界のホンダ・本田技研工業は、月面での太陽光や極にある氷を使って、ロケットなどの燃料の酸素や水素をつくり、また呼吸するための酸素もつくり、そして電気までもつくるための循環型再生エネルギーシステムの小型化を進めた技術が世界トップと言われています。

それから国際宇宙ステーションに荷物を運ぶ宇宙船「こうのとり」の月バージョンHTV-Xの技術も注目されています。

写真提供:NASA



また、
清水建設や大成建設・大林組・鹿島建設・竹中工務店などゼネコン各社も、すでに月面進出を検討しインフラ工事やホテル・農園など、
さらにコロニー建設など各社とも検討を進めています。

そして、
アイスペース筆頭にスペースデブリ回収衛星など日本の宇宙ベンチャーもユニークな技術やアイディアで宇宙開発の世界に進出しています。

さらには、
「はやぶさ」や「はやぶさ2」で実証したサンプルリターン技術などなど。

小惑星探査機はやぶさ2 写真提供:JAXA


最後に!


最後に、こう言ったメカニックな技術とともに、今までの日本の宇宙飛行士の皆さん方の技術力と言うか、多方面への努力がむくわれ、日本の宇宙飛行士技術が高い評価へとつながりました。

米ワシントンで盛山正仁文部科学大臣とNASAビル・ネルソン長官が署名 写真提供:NASA


そして、
今年4月の日米首脳会談後に日本人宇宙飛行士が3名が月に向かい、2名が月面に降りると米ワシントンで盛山正仁文部科学大臣とNASAビル・ネルソン長官が署名しました!
月面に降りるのは米宇宙飛行士に次いで2ヶ国目となります。

これから人類が目指す月や火星、こう言った近い将来の宇宙プロジェクトの為に、今回紹介したような日本の技術力が支え、世界のエンジニアや科学者と協力して、
人類の宇宙進出に貢献してくれることを願っています。

アルテミス計画 写真提供:NASA



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