流星群って何?

流星群の基本

流れ星は、突発的に見ることのできる流れ星と、毎年決まった頃に見ることのできる流れ星の二つに分けられます。

毎年決まった頃に見える流れ星は流星群と言います。
ペルセウス座流星群などが代表的なものです。

流星群は夜空のある1点を中心に放射状に、流れ星が発生します。

この中心点の位置が、どこの星座の場所にあるかと言う事で流星群の名前となります。

ですから、ペルセウス座流星群は中心点が北の空にあるペルセウス座の中にあると言う事です。
流星群の時期に、突発的な流れ星が一緒に流れることもあります。
それを見分けることも出来るのです。

分かりやすい例を一つ、ペルセウス座流星群はペルセウス座方向から飛んできますが、逆にペルセウス座の方向に飛んでいく流れ星があれば、それは流星群の流れ星ではなく、突発的な流れ星と言うことです。

流星群(資料提供:著者作成)


もし、そんな流れ星を見たら、友達やご家族に説明してあげると喜ばれると思います。

なぜ流星群は毎年同じころに見えるかというと、

それは地球が1年かけて太陽の周りを回っています。
その通り道に流れ星のもとであるチリの集まりがあるのです。

ではなぜ、チリの集まりができたかと言うと、
彗星、水の星と書く水星ではなくて、ほうき星とかコメットさんと言われる方の、尾のある彗星です。

流星群の発生方法(資料提供:NAOJ)


この彗星が太陽のまわりを回る通り道に、何回か回っている間に多くのチリの集まりが出来、そこを地球が通る時にたくさんの流れ星がでる、これが流星群となるのです。チリをまき散らかした彗星の事を、流星群の母天体(ぼてんたい)と言います。

三大流星群

彗星はたくさんありますので、チリの集まりはたくさんあります。
その中の特にチリの集まりのたくさんなのがペルセウス座流星群・ふたご座流星群・しぶんぎ座流星群の三大流星群と呼ばれているものです。

三大流星群の中で唯一夏の流星群がペルセウス座流星群です。

ペルセウス座流星群の流れ星の流れ方(資料提供:NAOJ)


極大日と言われる、ピークは8月12日ごろです。ですので、子ども達は「夏休み流星群」などと呼んで、夏休みの地域行事として子どもクラブなどでも「ペルセウス座流星群を見る会」など開催しています。
私も子ども達を集めて行ったこともあります。

それでは、年末年始に見ることが出来る「ふたご座流星群」と「しぶんぎ座流星群」についてお話しします。

クリスマスの前の流星群として有名な「ふたご座流星群」ですが、ピークは12月15日ごろです。

ふたご座流星群の流れ星の流れ方(資料提供:NAOJ)


ですから、子ども達は「クリスマス前流星群」などとも呼んでいます。
年によっては流星群時期が満月や満月前後で大きな月がふたご座にくっついて一緒に移動しますので、明るい夜空となり流星群を見る条件としてはあまり良くないです。
そんな時は、
月は直接見ないように心がけて、月のない方向のお空全体を見るような感じだと、流れ星が見やすいと思います。

月明かりの無い新月とか新月前後のころですと、流星群を見る条件は最高に良いです。

続いて、お正月流星群として有名な「しぶんぎ座流星群!」

ピークは1月4日ごろです。
元旦から5日位まで楽しめます、文字通り「お正月流星群」ですね。

しぶんぎ座流星群の流れ星の流れ方(資料提供:NAOJ)



しぶんぎ座の場所が分からない方、ひしゃくの形をした北斗七星のえの方向。超ざっくり言うと北極星方向の北の空です。

2025年のお正月流星群は1月4日㈯の午前0時ごろがピークです。
ですので1月3日㈮の夜から1月4日㈯の明け方までがチャンスです。ご都合の悪い方や、天気の悪い場合は、正月休み中は楽しめますのでチャレンジして下さい!

国立天文台の情報ですと1月3日深夜は、しぶんぎ座方向が空のたいへん低い位置にある(または昇っていない)ため、流星が出現したとしてもその数はとても少なくなります。その数時間後にあたる4日の午前2時ごろから明け方の時間帯には、放射点も高くなり見ごろとなるでしょうとのことです。
また1月3日は細い月ですから、月明かりの影響もなく好条件のもとで楽しめそうです。

私の趣味は、早朝ウォーキングです。ですから、1月4日㈯は午前2時~4時ごろまでの30分~1時間ほど、しぶんぎ座流星群や豪華絢爛の冬の星座や火星・木星など惑星を楽しんだり撮影後、コーヒーブレイクで新聞やSNSを楽しんだ後に午前6時ごろから早朝ウォーキングを楽しみたいと思っています。皆さんも、楽しみませんか?

流れ星への願いごと

それから、
流れ星が流れたら願い事をしましょう。

昔西洋では、流れ星のことを「神様が、地上をのぞく扉を開けた時に、漏れた明かり」だと言っており、この扉を開けている間に、願い事をすると、願い事が叶うと言われていました。
それが日本に来て、「願い事を3回となえると、願いがかなう」となったわけです。

でも流れ星に「願い事を3回となえる」って難しいですね。

例えば「しぶんぎ座流星群」の場合、北の空の「しぶんぎ座」近くの流れ星は、シュンと言う感じで短い流れ星なんです。
ですから願い事3回は絶対に無理。

「しぶんぎ座流星群」の場合、しぶんぎ座のある北の空から遠いほどビューーンと言う太く長い流れ星の可能性が高くなるので、真上の空から南の方向に流れる星を捕まえて願い事をしましょう。

特に今年試験を受けるとか、諸々の大会などがひかえている人は頑張って願い事に挑戦しましょう。

流れ星に願いを(写真提供:NAOJ)


テレビやスマホに目が慣れてしまっているので、外の暗さに慣れるまで、15分ほどは目を慣らしてから流れ星さがしをしましょう。車など来ない広場にレジャーシートなどを敷いて寝転んだり、私がお勧めなのは背もたれが傾けられる座イスに座ったりすると、楽な姿勢で楽しめます。
寒い季節ですので、温かい服装で楽しんで新年の良い思い出をつくって下さい。

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